12月のタスマニアは花盛り
          タスマニア(オーストラリア) 
           (ホバート・ロンセストン・クレイドルマウンテンを基点に)


1・2日目 3日目 4日目 5日目 6日目
7日目 8日目 9日目 10・11日目 全行程
ホバート周辺の植物 ロンセストン周辺の植物 クレイドル・マウンテン周辺の植物
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7日目 12月12日  クレイドル・マウンテン
     
ダブ湖〜ハンソンズピーク〜キッチンハット〜マリオンズ・ルックアウト
      〜ダブ湖〜ウオンバットプール〜ロニークリーク・バスストップ

                 クレイドル・マウンテン・シャトーからロニー・クリークまでの地図はこちら
                          (地図では旧名のDoherty Cradle Mountain Hotelになっている)

                 ダブ・レイク・カーパークからクレイドル・マウンテン周辺の地図はこちら

朝食

夜中、大雨の音で目が覚める・・・

さむ〜い!と思ったら7℃

朝食は、同じようなメニュー
でも、「ここには煮豆があるからいいな」
・・・と鈴木さん

ホバートやロンセストンより品数が多くて
選ぶのが楽しい

出掛けに、今日のディナーを
7:00から、ビュッフェで予約しておく


ダブレイク・バスストップ

始発のバスは8:00
朝食が7:00からでは
とても間に合わないので8:20にする

インフォーメーションで
国立公園入園許可証1日1人10$
3日分の30$で購入
この間なら何度でも、
どこからでも乗車できる

インフォーメーションから約20分で
終点のダブ・バスストップに着く
8:40着

入山届けの冊子があったので
記入しておく




ダブ・レイク(ダブ湖)

昨夜雨が降って、朝もまだ残っていた
出発の頃にはやんでいたが・・・

山はガスに隠れている
こんな日は、登頂できない
クレイドル・マウンテン登頂の
下見と考えて、出発する

風が強く寒いので雨具を着込む

すぐ、珍しい花に出会う





ダブ・レイク周辺

ボタン・グラス
もこもこした細い葉っぱ



ダブ・レイク周辺

湖から流れる沢はやはり
茶色い色

そういえば、ボタングラスは
あっちこっちにある



ダブ・レイク周辺

可愛い花
蕾はピンク


レモンタイム
Lemon-scented Boronia
Boronia citriodora




ダブ・レイク周辺

ワラビのように見えるが
もっと硬い

コーラル・ファーン
Coral Fern

Fern・・・シダ類  という意味

ダブ・レイク周辺

白とピンクがある
これは白色


スワンプ・メラレウカ
Swamp Melaleuca
Melaluca squamea

Swamp・・・湿地の という意味


ダブ・レイク周辺

白とピンクがある
これはピンク


スワンプ・メラレウカ
Swamp Melaleuca
Melaluca squamea

Swamp・・・湿地の という意味




ダブレイク周辺

地面にへばりついて咲く
鮮やかな黄色の花
背のわりに大きな花

スプレッディング・ギニア・フラワー
Spreading Guinea Flower
Hibbertia procumbens

ハンソンズ・ピークへ

分岐が出てきた
5$の地図を見ると
ハンソンズ・ピークへと通じている
LAKE RODWAY TRACK
・・・というルート

鈴木さんが、「ピークへ行こう!」
・・・というので
湖の周りの周遊コースをはずれ
山腹を登っていく

ヘリクリッサム・パミラム
Helichrysum pumilum




ハンソンズ・ピークへ

とげとげの葉っぱと真っ赤な実

たくさん残っていたから
鳥も食べないおいしくない味なのか?


マウンテン・ベリー
Mountain Berry
ハンソンズ・ピークへ

遊歩道的ルートはボードウオークか
あるいは平坦な道で
地図では実線になっている





ハンソンズ・ピークへ

満開!

スワンプ・ヒース
Swamp Heath
Epacris lanuginosa

Swamp・・・湿地の という意味
Heath・・・ヒース(ツツジ科の潅木)




ハンソンズ・ピークへ

両側は白い花の花盛り
ハンソンズ・ピークへ

マメ科の花

ゴールデン・ローズマリー
Golden Rosemary
Oxylobium ellipticum


ハンソンズ・ピークへ

ベル型の花

タスマニアン・クリスマス・ベル
Tasmanian Christmas Bell
Blandfordia punicea




ハンソンズ・ピークへ

毛むくじゃらの、花のあと

バンクシア
Banksia(or Hneysuckle)
Banksia marginata?


ハンソンズ・ピークへ

これが花

バンクシア
Banksia(or Hneysuckle)
Banksia marginata?




ハンソンズ・ピークへ

ニュージーにもよく似た花があった

オリテス・レボルタ
Orites revoluta
ハンソンズ・レイク

登るにつれ
ハンソンズ・レイクが見えてきた
ハンソンズ・ピークへ

風が強く寒い

ガスが少し上へあがった



ハンソンズ・ピークへ

ガム・ツリー

タスマニア・スノウ・ガム
Tasmanian Snow Gum
Eucalyptus coccifera

ユーカリの一種




ハンソンズ・ピークへ

登りきったところがピークか?
と思ったが、まだその先に
高いところがある

ハンソンズ・ピークへ

ちょっとした鎖場

こういう道は、幅の広い点線になる
steep(スティープ)険しいの意味
ハンソンズ・レイク

またガスが下りてきた
ハンソンズ・ピーク

たぶんここがハンソンズ・ピーク
1185m 10:10

頂上であるなんの標識もないが
ここからは下りなので
たぶんそうだろうと見当をつける

風が強く寒いので早々に出発




ハンソンズ・ピークから

下っていくと湿地帯

ガスが降りてきて
前を歩く人の姿も見えにくい



ハンソンズ・ピークから

ボード・ウオークになる
高層湿原の中を歩いているよう
ハンソンズ・ピークから

花の終わりか?

スコパリア
Honey Richea
Richera scoparia




ハンソンズ・ピークから

一面白い花で埋まっている



ダブ・レイクが見える

こちらはダブ・レイク
トウィステッド・レイク

こちらは、トウィステッド・レイク
名前の通りねじれている湖が
数個ある




ハンソンズ・ピークから
下る

松葉のような葉っぱに花が咲いている

イエロー・ブッシュ
Yellow Bush(or Prickly Orites)
Orites acicularis


ハンソンズ・ピークから
下る

今回の旅の中で
一番大型で一番鮮やかな花

タスマニアン・ワラタ
Tasmanian Waratah
Telopea truncata




ハンソンズ・ピークから
下る

木全体だとこんな形

タスマニアン・ワラタ
Tasmanian Waratah
Telopea truncata

フェイス・トラック

いったん下ってから
スコットキルヴァート・メモリアル・
ハットへ行く分岐を左に見て
フェイス・トラック
(岩肌を左横に見て歩くコース)へ

タスマニアン・ワラタが満開
Tasmanian Waratah
Telopea truncata




ダブ・レイクを見下ろす

登りの急な部分だけ
しばらく幅の狭い点線ルートになる
very steep(ベリィスティープ)
大変険しい・・・の意味

フェイス・トラック

このくらいはmoderate(マダレイト
音楽で使うモデラートのこと)で
地図上は実線になる
普通の・穏やかな・・・の意味
フェイス・トラック

この花は背丈1m以下
ほとんど下を向いて咲いているので
撮りづらかったが、
ようやく斜面に咲いている場所を
利用して、何とか花の中まで撮れた

バウエラ
West Coast Rose
Bauera rubioides


ピンクと白色があるそうだが
ここでは白色ばかりだった




フェイス・トラック

地図でいうと
クレイドルマウンテンと
それに連なる岩山の下を
歩いているらしい
花が咲き乱れる中を
静かに歩けて大満足

すれ違う人はほとんどいない



フェイス・トラック

クレイドルマウンテンと
それに連なる岩山の丁度下あたり
フェイス・トラック

ダブ・レイクを見下ろしながらの登り

フェイス・トラック

岩から清水が垂れているところに
咲いていたラン?の仲間


ミリガニア・デンシフローラ
Short-leaf Milligania
Milligania densiflora




フェイス・トラック

写真を撮りながら歩くので
鈴木さんとずいぶん離れてしまい
静けさもいっそう



フェイス・トラック

ワラタの花はこのルートに多かった
フェイス・トラック

岩稜をバックに白い花を撮る
ダブ・レイク分岐

ここからダブ・レイクへ下りることができる

でもまだ時間は10:45
ランチ・タイムとする

もう少し先、
クレイドルマウンテンの分岐まで行って、
明日の下見をすることに決める




標 識

所々にこんな標識が立っている

日本でよく見る赤ペンキなどは
まったくなし

標 識

これも標識
ゆりかごの形

ゴツゴツした岩山の連なり

クレイドル・マウンテンとは「ゆりかご」の
形に似ているから名づけられた・・・と

ここからはそのゆりかごを
縦に見ているんだ・・・と思う




湿地帯へ

岩山から離れ穏やかな湿地帯に入る



地面から
咲いているような花

湿地が好きな花が出てきた

ヒース・クッション・プラント
Heath Cushion Plant
Dracophyllum minimum




地面から
咲いているような花

これも湿地が好きな花

ヒース・クッション・プラント?
Heath Cushion Plant ?
Dracophyllum minimum


パイナップル?

パイナップルのような葉っぱの木

パンダニ
Pandani
Richea pandanifolia



苔の色が美しいので

デージー・クッション・プラント
Daisy Cushion Plant
Abrotanella forsterioides




これは何?

リケア・スコパリア
Richea scoparia



クレイドル・マウンテン
への分岐

先に進んでいた鈴木さんが
「丹羽さ〜ん、これから登るよ〜
・・・と言って
分岐の先へ歩き始めていた

12:45から?
「今日は下見のつもりだから行かない!」
ときっぱり

2.5Hour・・・とあるが
私たちの足で
どのくらいかかるか分からない

いくら最終のバスが7:20だとしても
これから頂上往復して
まだここからダブレイクまで
下らなければならない

明日にしようと言って引き止める




キッチン・ハット

キッチン・ハットは
Emergency Shelter Onlyの小屋

クレイドル・マウンテン・
オーバーランドトラック
(一時はこのぐるりコースに
申し込もうと考えていた)に行く
大きなザックを持った
パーティーがいた

あの足の長さと足幅の大きさには
とても付いていけないなあ・・・と感じた
湿地の花

湿地の花

エワルティア・メレディッサ
Ewartia meredithae

タスマニアのエーデルワイスだって!
特徴ある山

ここから下るか稜線歩きかの分岐

今日は下見なので
明日、このルートを登ってくるとしたら
・・・と考えて下ることにする



風が強い!!

何もさえぎるものがない場所なので
ビュービュー吹かれる

Plateau(プラトー)と呼ばれる
高原台地




湿地の花

背丈10cmにも満たない花

ミリガニア・エバーラスティング
Milligania Everlasting


吹きっさらしが延々続く

昨夜の雨のせいか
湿原もずぶずぶ状態
風に耐えて背が低い

風が強いところでは
背も高くならないのか
湖の傍で見た花と同じだった


白い花はスワンプ・ヒース

ピンクのつぼみは
レモン・タイム
マリオンズ・ルックアウト

展望がいいマークが
地図についていたので
期待していたが、それほどでもないのは
逆回りコースをたどり
ずいぶんと展望を楽しんできたからか?

ダブ・レイクからすぐ登ってくれば
絶好の展望台になる所

13:45〜14:00




このあたりリハビリ中

コースから外れないように・・・と
注意書きがあった
日本でもある植物のリハビリ中らしい



ダブ・レイクへ下る

これはクレイター・レイク
左に、クレイター・レイク
右に、ダブ・レイクを見ながら下る

すれ違う人とは、にっこりしたり
「Hi!」とか「Hello!」とか言って
道の脇に避けている

先頭を歩く鈴木さんに
何かと言葉をかけられるらしいが
彼女は英語が苦手

答えられないからと
後ろの私に振ったり、
「話しかけられないように
下を向いている」・・・と言う

「はじめは誰でもそんなものだよ
これをきっかけに勉強したら?」
・・・と勧める




ラン?

湿っぽいところにラン?が咲いていた

アルパイン・カラデニア
Alpine Caladenia
Caladenia alpinum
この花気に入った!

蕾がピンクで
開くと白っぽくなる
ニリンソウの咲き方みたいで気に入った

レモンタイム
Lemon-scented Boronia
Boronia citriodora
ダブ・レイクから見た
クレイドル・マウンテン

ダブ・レイクまで降りた

マリオンズ・ルックアウトから下る
この道は、前半分ほどが
very steep(ベリィスティープ)の道

確かに下るにも登るにも
いやな道だった

チャイニーズの男性に「どうじょ」と
道を譲られた

私の英語「アフター・ユー」も
こんな風に聞こえているのかも??
・・・と考えさせられた




レイク・リラから
流れ出す沢

カー・パーク(バスストップ)に着いたのが
15:05

明日、クレイドル・マウンテンに
トライするなら
もっと登りやすいルートはないか?
レイク・リラから行ける道の下見に
出かけることにする
15:30発


こちらも静かで
い〜い道

コースはmoderate(マダレイト)で
時々しっかりした階段がある

その階段に、月見団子のように
角ばった糞が積んである
それもあちこちに



緩くても登りは登り

ぐるっと大回りで行くので
急なところはないが、登りは登り

下りに強く登りに弱い
鈴木さんにとっては
長時間苦しい時間が続くことになり、
それも考えものだということになった




レイク・リラ

レイク・リラと、先ほど歩いてきた
ハンソンズ・ピークからのコースが見える
ウオンバット・プール

ウオンバットには会わなかった

後ろのピークがマリオンズ・ルックアウト


ボタン・グラス

歩くコースによって
植生が違うのがうれしい
森の中

クレイター・レイクからは
どんどん暗い森の中を下る

鬱蒼とした森もいいもんだね・・・

階段がしっかり作ってあり
ほとんどすべてに
滑り止めの金網が巻いてある

パンダニ




今日のディナーは

今日のディナーは
昨日7:00に予約しておいたビュッフェ

7:00は混み合っていて
恒例の写真を撮ることもできず

朝食の3倍くらいの品数があって
どれを貰ってこようか悩むほど

でも、一番おいしかったのは
タイカレー(だと思う)と
チーズケーキ

後はまあまあの味
牡蠣が珍しかったので
少し貰ってきたが
生ものは不得手
海の香りが強すぎて
私好みではなかった



今度は開けたところ

暗い森の次は明るく開けた草原

ボードウオークの板の上には
いたるところにワラビー?の糞
糞の多さで数がわかる?

板の上ばかりではない
左右の草の上・草の間に糞

トイレ場?かと思われるほどの数と量

日中はどこかに潜んでいて
夜になるとここらを??
走り回っているのかしら?

前方に白く小さく見えるのが
ロニー・クリーク・バスストップ
17:20のバスに乗ろうと走る!
次は1時間後しかない

17:05着
これからダブ・レイクへ向かう
バスが来た
「乗って行っていいよ〜」の声で
ありがたく乗せてもらう




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花の名前を調べるにあたって参考にした本

「WILDFLOWERS of TASMANIA」・・・ A Field Guide by R.F.(Bob)Minchin DCM
「A Guide to Flowers & Plants of Tasmania」・・・LAUNCESTON FIELD NATURALISTS CLUB

AJPRの千々岩さんには、図鑑では分からなかった花の名前を教えていただきました。