南アルプス縦走 10日間 |
畑薙ダム〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川中岳〜 烏帽子岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原 |
エビガライチゴ ギンバイソウ |
●場 所 | 静岡県・山梨県 |
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●標高(コース上の山) | 光岳:2591.1m 易老岳:2354m 茶臼岳:2604m 上河内岳:2803.0m 前聖岳:3013m 奥聖岳:2982m 兎岳:2818m 小河内岳:2801.6m 烏帽子岳:2726m 塩見岳:3052m 中荒川岳:3083.2m 間ノ岳:3189.3m 中白根山:3055m 北岳:3192.4m |
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●山行日 | 2015年7月26日(日)〜8月4日(火) |
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●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー名古屋駅ー静岡駅⇒畑薙第一ダム・・・茶臼岳登山口(畑薙大吊橋) ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 |
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●コース& コースタイム |
1日目 | ||
多治見駅 名古屋駅 静岡駅 畑薙第一ダム 畑薙大吊橋 ヤレヤレ峠 ウソッコ沢小屋 中の段 横窪沢小屋 |
7:17発 7:52〜8:00 9:14〜9:50 13:25〜13:35 14:40〜14:50 15:30〜15:40 16:50 17:50〜18:00 18:40着 |
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周辺地図はこちら |
1日目 多治見〜横窪沢小屋
静岡駅には、「こだま」しか止まらない 「ひかり」や、「のぞみ」に比べると普通列車の感じ 畑薙ダムへのバスをネットで調べると、完全予約制とのこと まず、バスの座席が空いているかどうかを調べ、次に2日目の光小屋の予約状況を調べて、出発日を決定した 金・土曜日は混雑が予想されるので、26日(日曜日)出発とした また、光小屋は、現在の予約数がHPで分かるので、できるだけ少ない人数の日を選んだ(27日は18人) 15年前と同じように北岳から南下しようと計画してみたが、 予定通りに畑薙へ下山できるかどうかが、天候や体調などによって左右される それに携帯電話を持たない主義なので、行動中にバス会社に予約ができない なら、北上すればその心配もなくなるので、慌てて計画書を作り直した ネットでも予約ができるが、ヤフーは受付が遅いそうなので、電話で申し込んだ あっさり受諾され、予約番号もメモしておいた 当日「南アルプス登山線」の8番乗り場に行くと、車掌さんが、受け付けをしていたので3100円払って乗車 ほぼ満員の乗客 約3時間半の乗車で13時15分到着予定 (1日1本なので、これ以上早くできなかった) |
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途中のトイレ休憩(横沢観光トイレ) 1回目 車掌さんの「とてもきれい」と解説があった通り、ピカピカの温水シャワー付きトイレだった |
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バスの車中から こんなにしっかりした工事に感激 (インドから帰ったばかりなので、 日本の道路事情に感心しきり・・・!) |
井川駅でトイレ休憩 2回目 井川と千頭を結んでいる「あぷとライン」の最上流の駅だって 今はお休みしている・・・とか |
バスの車中から 左 お茶畑が続く 「井川茶」の産地だって 山小屋でも井川茶が出された 右 しばらくは清流沿いの道 「多摩川」の標識があった ファミリーで水遊びを楽しんでいる場所もあった |
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バスの車中から 「白樺荘」 15年前、山友達が下山した私を迎えに来てくれて 一緒に入浴した思い出の施設 ここは通過 この後、臨時駐車場に寄って 東海フォレストのバスを利用する人たちを下ろした |
バスの車中から 終点の「畑薙第一ダム」が見えてきた 下山後バスに乗るときは、ここから乗車 そういえば、15年前は1日2本バスがあったが 今は1本きり |
左 終点まで残ったのは4名だけ 右 「南アルプス国立公園入口」の表示 13:35発 ここから延々1時間ほど車道を歩かなければならない 臨時駐車場で係員らしき人に、「茶臼岳登山口で、東海フォレストのバスは止まりますか?」と尋ねたが、 「止まらない」・・・だって 仕方ない、歩くとするか・・・ 歩いていると、バスが追い抜いていった・・・ |
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あれ〜! きれいな蝶が水を飲んでいる! ひらひら飛び回ったり、歩き回ったりする蝶を撮ろうと、じっとがまん強く機会をうかがった |
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エビガライチゴ:バラ科 赤くなったあと、黒くなっていくんだ・・・ おいしそうだが、まだ1日目 もしものことがあるといけないので用心して口に入れなかった |
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ホタルブクロ:キキョウ科 白花のホタルブクロ |
後ろを振り返ると、遠くにダムとブイが見えた |
ヤマユリ:ユリ科 なんだかいい匂い〜と思って辺りを見回すと、豪華な花がちょうど見頃! |
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沼平(ぬまだいら) ここまで車で入れる ゲートがあり、「登山指導センター」(右の画像)の右端の箱へ登山届を入れた |
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シナノナデシコ:ナデシコ科 車道脇に咲いていた |
キツリフネ:ツリフネソウ科 この辺りでは、もう実もできていた これも、車道脇に咲いていた |
タマアジサイ:アジサイ科 蕾が玉になっているので(左の画像)、こんな名前が付いた これも、車道脇に咲いていた |
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左 畑薙山の指標 右 ダムの対岸にあるあの山かな? |
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調べ中 面白い花の形をしていた これも、車道脇に咲いていた |
キリンソウ:ベンケイソウ科 これも、車道脇に咲いていた |
ヤマアジサイ:アジサイ科 これも、車道脇に咲いていた |
ショウマの仲間:ユキノシタ科 これも、車道脇に咲いていた トリアシショウマか、ヤマブキショウマか、区別が難しい |
大吊橋が見えてきた 湖面の色がコバルトブルー |
ここが入口 14:40 |
大吊橋を渡る 15年前は、もっと穴あきだらけの足場だったが、今はきっちり2枚の穴あきアルミ(かな?)板 途中に動物の糞 彼らも人間がいないのを見計らってこの吊橋を渡っているらしい 1人なので(1人はずっと前・若者2人は道路沿いで昼食)自分だけの揺れですむ ずんずんと歩かないで、そろりそろりと静かに歩けばそうは揺れない 下 大吊橋の途中で立ち止まって、先ほど歩いていた車道の辺りをパチリ 下流の色が茶色っぽいのは、流木のせい |
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大吊橋を渡ると、登り→鉄塔→トラバースになった ヤマケイオンラインの地図にあるコースタイムは 若者向き とてもそのスピードでは歩けない 「山と高原地図」のコースタイムは、 『@40〜50歳の登山経験者 A2〜5名のパーティー B山小屋利用を前提とした装備 C夏山の晴天時を基準として設定』・・・とか 1日分の地図をA4にコピーして ビニール袋に入れ、ズボンのポケットに入れているが このコースタイムは休憩を入れていないので どうしても時間がオーバーするのは仕方ないか ・・・とは思いながら、 15年前の体力との落差にがっくりしてきた |
ヤレヤレ峠に着 15:30 涼しい木陰で休憩 |
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ギンバイソウ:ユキノシタ科 15年前にもここで(沢のそばの湿っぽい場所)咲いていた 1 葉先が2つに分かれるという特徴 2・3・4 『花序は茎に頂生し10〜20個の花がつく 周辺部には装飾花が、中央部には両性花がつく 両性花には多数の雄しべと一つの雌しべがある』・・・と 今回、ここだけでのみ出会った花 |
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いったん沢まで下りて、また登っていく |
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吊橋が見えた これが「一号吊橋」らしい 幾つも幾つも吊橋が出てくるので、合計幾つあったのか?である |
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「二号吊橋」らしい 下を覗くと・・・ゴーゴー流れる清流 |
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トチバニンジン:ウコギ科 熟すと、赤い実になる |
テンナンショウの仲間:サトイモ科 |
「三号吊橋」かな? |
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左 「茶臼岳」の標識を確認しながら左の沢へ降り・・・→ 右 岩の赤ペンキに導かれてずり落ちそうな坂を登る |
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長い鉄梯子を登って・・・→ |
→・・・また吊橋 「四号吊橋」かな? |
ウソッコ沢小屋(無人)に着いた 16:50 後から追いついた若者2人は、ここで泊まるらしい ここから「横窪沢小屋」までまだ150分かかるって 到着は18時を過ぎる・・・(今回、この日の到着が一番遅くなった) |
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また、鉄階段を上がって、急坂に次ぐ急坂 |
またまた、長い鉄階段を登って・・・→ 「1300m」や、 「もうすぐ中の段、ガンバレ!」の標識に励まされ・・・→ |
・・・→やっと中の段へ 17:50 ここからやや急坂が緩くなった |
あと10分で小屋に着く・・・ この標識に励まされた! 他の山では、こんな励ましの標識は見かけなかったなあ・・・ 「横窪峠」付近から、眼下にちらりと小屋が見えた |
ザレザレの急坂を下りて、橋を渡れば小屋は目の前 |
タマガワホトトギス:ユリ科 小屋の前に咲いていた |
イケマ:ガガイモ科 これも、小屋の前に咲いていた |
横窪沢小屋に到着〜 18:40 行動時間 約5時間 それにしてはしんどかった〜!! 15年前は親切な老夫婦が管理されていたが 今は、もうちょっと若い男性が小屋番さん 先に出発した男性と同時に小屋に到着 彼はテント泊 私は「1泊2食でお願いします」というと、 困った顔・・・ 井川の観光協会に電話したが、 「1人なら予約しなくていいよ〜」との返事だったので 大丈夫かと思ったのに・・・ お客は私1人きり! 困った顔はされたが、なんとか食事を作ってもらった (大盛のスパゲティ・ハンバーグ・味噌汁など) 借りたシュラフの中に、シルクの山小屋シーツを敷き バンダナと安全ピンで枕カバーを作り 快適に(暑いくらいだった)休んだ 顔洗いや、歯磨きは、小屋前にある蛇口から タオルマフラーを水で濡らして髪の毛を拭き 顔を洗ってさっぱりさせる 髪の毛なんて、 バンダナで縛っておけば気にすることはない 水が豊富っていいなあ〜 |
ここのトイレは工夫されていて面白かった トイレまで夜も道案内の電気が点き、トイレ前に来ると人間を感知して明かりが点き、 トイレへ入るとまた灯りが点く・・・という仕組み 洋式トイレなので、膝が痛くても大丈夫 足でペダルを踏むと、水が流れる(だったかな?) (近頃の山小屋は、洋式がかなりの数導入されていた) 手洗いは、豊富な流水 |