南アルプス縦走 10日間     
             畑薙ダム〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川中岳〜
              烏帽子岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原



 7/26多治見〜畑薙ダム〜横窪沢小屋
1日目
 7/27茶臼小屋〜茶臼岳〜喜望峰〜易老岳〜光小屋
2日目
 7/28光岳〜易老岳〜喜望峰〜茶臼岳〜茶臼小屋
3日目
 7/29上河内岳〜南岳〜聖平小屋
4日目
 7/30聖岳〜兎岳〜百間洞山の家
5日目
 7/31大沢岳〜百間洞〜赤石岳〜中岳避難小屋
6日目
 8/1荒川中岳〜高山裏避難小屋〜小河内岳〜三伏峠小屋
7日目

 8/2本谷山〜塩見岳〜北荒川岳〜熊ノ平小屋
8日目
 8/3三峰岳〜間ノ岳〜中白根山〜北岳〜北岳肩ノ小屋
9日目
 8/4二俣〜広河原⇒甲府駅ー塩尻駅―多治見駅
10日目





エビガライチゴ



ギンバイソウ


●場 所 静岡県・山梨県

●標高(コース上の山) 光岳:2591.1m  易老岳:2354m
茶臼岳:2604m   
上河内岳:2803.0m
前聖岳:3013m   奥聖岳:2982m
兎岳:2818m     
小河内岳:2801.6m
烏帽子岳:2726m  塩見岳:3052m
中荒川岳:3083.2m  
間ノ岳:3189.3m
中白根山:3055m 北岳:3192.4m

●山行日 2015年7月26日(日)〜8月4日(火)

●多治見から
  登山口まで
多治見駅ー名古屋駅ー静岡駅⇒畑薙第一ダム・・・茶臼岳登山口(畑薙大吊橋)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス

●参加者 丹羽 

●コース&
   コースタイム
1日目
多治見駅
名古屋駅
静岡駅
畑薙第一ダム
畑薙大吊橋
ヤレヤレ峠
ウソッコ沢小屋
中の段
横窪沢小屋
7:17発
7:52〜8:00
9:14〜9:50
13:25〜13:35
14:40〜14:50
15:30〜15:40
16:50
17:50〜18:00
18:40着

    周辺地図はこちら

                      


 1日目 多治見〜横窪沢小屋

静岡駅には、「こだま」しか止まらない

「ひかり」や、「のぞみ」に比べると普通列車の感じ

畑薙ダムへのバスをネットで調べると、完全予約制とのこと

まず、バスの座席が空いているかどうかを調べ、次に2日目の光小屋の予約状況を調べて、出発日を決定した
金・土曜日は混雑が予想されるので、26日(日曜日)出発とした

また、光小屋は、現在の予約数がHPで分かるので、できるだけ少ない人数の日を選んだ(27日は18人)

15年前と同じように北岳から南下しようと計画してみたが、
予定通りに畑薙へ下山できるかどうかが、天候や体調などによって左右される

それに携帯電話を持たない主義なので、行動中にバス会社に予約ができない

なら、北上すればその心配もなくなるので、慌てて計画書を作り直した

ネットでも予約ができるが、ヤフーは受付が遅いそうなので、電話で申し込んだ
あっさり受諾され、予約番号もメモしておいた

当日「南アルプス登山線」の8番乗り場に行くと、車掌さんが、受け付けをしていたので3100円払って乗車

ほぼ満員の乗客  約3時間半の乗車で13時15分到着予定
(1日1本なので、これ以上早くできなかった)




途中のトイレ休憩(横沢観光トイレ)  1回目

車掌さんの「とてもきれい」と解説があった通り、ピカピカの温水シャワー付きトイレだった





バスの車中から

こんなにしっかりした工事に感激
(インドから帰ったばかりなので、
日本の道路事情に感心しきり・・・!)




井川駅でトイレ休憩  2回目

井川と千頭を結んでいる「あぷとライン」の最上流の駅だって

今はお休みしている・・・とか




バスの車中から

左  お茶畑が続く  「井川茶」の産地だって   山小屋でも井川茶が出された

右  しばらくは清流沿いの道  「多摩川」の標識があった

ファミリーで水遊びを楽しんでいる場所もあった




バスの車中から  「白樺荘」

15年前、山友達が下山した私を迎えに来てくれて
一緒に入浴した思い出の施設  ここは通過

この後、臨時駐車場に寄って
東海フォレストのバスを利用する人たちを下ろした





バスの車中から

終点の「畑薙第一ダム」が見えてきた

下山後バスに乗るときは、ここから乗車

そういえば、15年前は1日2本バスがあったが
今は1本きり




左  終点まで残ったのは4名だけ       右  「南アルプス国立公園入口」の表示   13:35発

ここから延々1時間ほど車道を歩かなければならない

臨時駐車場で係員らしき人に、「茶臼岳登山口で、東海フォレストのバスは止まりますか?」と尋ねたが、
「止まらない」・・・だって

仕方ない、歩くとするか・・・

歩いていると、バスが追い抜いていった・・・




   
あれ〜!  きれいな蝶が水を飲んでいる!

ひらひら飛び回ったり、歩き回ったりする蝶を撮ろうと、じっとがまん強く機会をうかがった




   
エビガライチゴ:バラ科

赤くなったあと、黒くなっていくんだ・・・

おいしそうだが、まだ1日目   もしものことがあるといけないので用心して口に入れなかった




ホタルブクロ:キキョウ科

白花のホタルブクロ




 後ろを振り返ると、遠くにダムとブイが見えた



ヤマユリ:ユリ科

なんだかいい匂い〜と思って辺りを見回すと、豪華な花がちょうど見頃!




沼平(ぬまだいら)  ここまで車で入れる

ゲートがあり、「登山指導センター」(右の画像)の右端の箱へ登山届を入れた





   
 シナノナデシコ:ナデシコ科

車道脇に咲いていた




 キツリフネ:ツリフネソウ科

この辺りでは、もう実もできていた

これも、車道脇に咲いていた





   
タマアジサイ:アジサイ科

蕾が玉になっているので(左の画像)、こんな名前が付いた

これも、車道脇に咲いていた





   
左  畑薙山の指標   右  ダムの対岸にあるあの山かな?




   
 調べ中

面白い花の形をしていた

これも、車道脇に咲いていた




 キリンソウ:ベンケイソウ科

これも、車道脇に咲いていた


   
 ヤマアジサイ:アジサイ科

これも、車道脇に咲いていた




ショウマの仲間:ユキノシタ科

これも、車道脇に咲いていた

トリアシショウマか、ヤマブキショウマか、区別が難しい




   
 大吊橋が見えてきた

湖面の色がコバルトブルー




 ここが入口  14:40



   
 
大吊橋を渡る

15年前は、もっと穴あきだらけの足場だったが、今はきっちり2枚の穴あきアルミ(かな?)板

途中に動物の糞  彼らも人間がいないのを見計らってこの吊橋を渡っているらしい

1人なので(1人はずっと前・若者2人は道路沿いで昼食)自分だけの揺れですむ

ずんずんと歩かないで、そろりそろりと静かに歩けばそうは揺れない

下  大吊橋の途中で立ち止まって、先ほど歩いていた車道の辺りをパチリ

下流の色が茶色っぽいのは、流木のせい




   
 大吊橋を渡ると、登り→鉄塔トラバースになった

ヤマケイオンラインの地図にあるコースタイムは
若者向き

とてもそのスピードでは歩けない

「山と高原地図」のコースタイムは、
『@40〜50歳の登山経験者
A2〜5名のパーティー
B山小屋利用を前提とした装備
C夏山の晴天時を基準として設定』・・・とか

1日分の地図をA4にコピーして
ビニール袋に入れ、ズボンのポケットに入れているが
このコースタイムは休憩を入れていないので
どうしても時間がオーバーするのは仕方ないか
・・・とは思いながら、
15年前の体力との落差にがっくりしてきた




 ヤレヤレ峠に着  15:30

涼しい木陰で休憩




 
1
 
2
 
3

4
ギンバイソウ:ユキノシタ科

15年前にもここで(沢のそばの湿っぽい場所)咲いていた

1  葉先が2つに分かれるという特徴


2・3・4  『花序は茎に頂生し10〜20個の花がつく

周辺部には装飾花が、中央部には両性花がつく

両性花には多数の雄しべと一つの雌しべがある』・・・と

今回、ここだけでのみ出会った花




   
 いったん沢まで下りて、また登っていく




   
 吊橋が見えた  これが「一号吊橋」らしい

幾つも幾つも吊橋が出てくるので、合計幾つあったのか?である




   
 「二号吊橋」らしい   下を覗くと・・・ゴーゴー流れる清流




   
 トチバニンジン:ウコギ科

熟すと、赤い実になる




 テンナンショウの仲間:サトイモ科




  
 「三号吊橋」かな?




   
左  「茶臼岳」の標識を確認しながら左の沢へ降り・・・→

右  岩の赤ペンキに導かれてずり落ちそうな坂を登る




   
 長い鉄梯子を登って・・・→




→・・・また吊橋  「四号吊橋」かな?


   
ウソッコ沢小屋(無人)に着いた  16:50

後から追いついた若者2人は、ここで泊まるらしい

ここから「横窪沢小屋」までまだ150分かかるって

到着は18時を過ぎる・・・(今回、この日の到着が一番遅くなった)




   
 また、鉄階段を上がって、急坂に次ぐ急坂




 またまた、長い鉄階段を登って・・・→

「1300m」や、
「もうすぐ中の段、ガンバレ!」の標識に励まされ・・・




   
 ・・・→やっと中の段へ  17:50

ここからやや急坂が緩くなった




 あと10分で小屋に着く・・・
この標識に励まされた!

他の山では、こんな励ましの標識は見かけなかったなあ・・・


「横窪峠」付近から、眼下にちらりと小屋が見えた




   
 ザレザレの急坂を下りて、橋を渡れば小屋は目の前


タマガワホトトギス:ユリ科

小屋の前に咲いていた




   
 イケマ:ガガイモ科

これも、小屋の前に咲いていた




横窪沢小屋に到着〜  18:40
行動時間 約5時間

それにしてはしんどかった〜!!


15年前は親切な老夫婦が管理されていたが
今は、もうちょっと若い男性が小屋番さん

先に出発した男性と同時に小屋に到着
彼はテント泊

私は「1泊2食でお願いします」というと、
困った顔・・・

井川の観光協会に電話したが、
「1人なら予約しなくていいよ〜」との返事だったので
大丈夫かと思ったのに・・・

お客は私1人きり!

困った顔はされたが、なんとか食事を作ってもらった
(大盛のスパゲティ・ハンバーグ・味噌汁など)

借りたシュラフの中に、シルクの山小屋シーツを敷き
バンダナと安全ピンで枕カバーを作り
快適に(暑いくらいだった)休んだ

顔洗いや、歯磨きは、小屋前にある蛇口から

タオルマフラーを水で濡らして髪の毛を拭き
顔を洗ってさっぱりさせる

髪の毛なんて、
バンダナで縛っておけば気にすることはない

水が豊富っていいなあ〜




  
  ここのトイレは工夫されていて面白かった

トイレまで夜も道案内の電気が点き、トイレ前に来ると人間を感知して明かりが点き、
トイレへ入るとまた灯りが点く・・・という仕組み

洋式トイレなので、膝が痛くても大丈夫
足でペダルを踏むと、水が流れる(だったかな?)
 (近頃の山小屋は、洋式がかなりの数導入されていた)

手洗いは、豊富な流水




 
 次へ続く
 

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