南アルプス縦走 10日間 |
畑薙ダム〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川中岳〜 烏帽子岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原 |
イワオトギリ |
●場 所 | 静岡県 |
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●今日登った山の標高 | 茶臼岳:2604m 喜望峰:1985m 易老岳:2354m |
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●山行日 | 2015年7月27日(月) 2日目 |
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●コース& コースタイム |
横窪沢小屋 倒木ベンチ(中間点) 樺段 茶臼小屋 茶臼岳 仁田池 喜望峰 易老岳 三吉ガレ 三吉平 静高平(水場) 光小屋 |
5:20発 6:40 7:15〜7:25 8:20〜8:25 9:20 9:50 10:20 12:30〜12:40 13:15 14:00〜14:10 15:20 15:50着 |
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周辺地図はこちら |
2日目 横窪沢小屋〜茶臼小屋〜茶臼岳〜喜望峰〜易老岳〜光小屋
横窪沢小屋 5:20発 玄関先で小屋番さんをパチリ 朝食の「ワサビ」とお茶(井川茶)がおいしかった 「忘れ物だよ〜」という声 干しておいた帽子を忘れていた・・・ |
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谷間にある小屋なので、日の出が遅く暗い 歩いているうちに明るくなってきた 今日も、登りに次ぐ登り・・・ 「樺段」からはやや傾斜が緩くなってきた |
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オオバノヨツバムグラかな?:アカネ科 緑色の葉に白い小さな花 樹林を抜け出すと急に花が多くなった 「オオバ」というほど葉が大きくないので 亜高山に生えるという「エゾノヨツバムグラ」かも? |
イワオトギリ:オトギリソウ科 雄しべがたくさんあって華やか これ以後、いたるところで出会った |
マルバダケブキ:キク科 大型で鮮やかな黄色 遠くからでもすぐ分かる |
モミジカラマツ:キンポウゲ科 おなじみの高山植物に次から次に会えて 「夏山に来た〜」とご機嫌になる |
トリアシショウマかな?バラ科 ヤマブキショウマかも? いつも判別に困っている ヤマブキショウマの葉は、『葉脈が平行に並ぶ』とか トリアシショウマの葉の葉脈は、 『やや不規則に並び、葉の幅が広い』・・・だって |
ハクサンフウロ:フウロソウ科 この花は固まって咲く・・・ってことがない あっちにぱらぱら、こっちにぱらぱら だから、たいてい一輪きりの写真になる |
ハリブキ:ウコギ科 扁平な形をした実ができていた この後、真っ赤になっていく 葉の上に突き出た針のとげとげしいこと! |
「あと10分」に励まされる |
ミヤマコウゾリナ:キク科 鮮やかな黄色い花と、黒っぽい「総苞」が特徴 |
ヤマハハコ:キク科 |
タカネニガナ:キク科 野原に咲くニガナそっくり |
茶臼小屋が見えてきた 新しい〜 小屋の周りはお花畑 |
シナノキンバイ:キンポウゲ科 |
ハクサンチドリ:ラン科 |
明日、この茶臼小屋で泊まるので、 必要のないものは、預かってもらうことにした 以前あった「巻き道」は廃道になっているって 仕方ない・・・、同じ道を上り下りしようっと 小屋を出て、いったん、左の登山道を登り始めると 「そっちじゃないよ〜」の声 テント場へ行く道だったらしい この「テント場への道」が頭に残り、 後日、勘違いして違う山へ登ってしまった・・・ 空は雲一つない真っ青! 稜線を目指して登る |
ハイマツ:マツ科 赤い雄花が、鮮やか〜 |
稜線への途中で振り返ると・・・端正な形の富士山 晴れていれば当たり前に見えるのだが これ以後、雨やガスで、ずっとご無沙汰になった |
眼下に茶臼小屋 遠くには幾重にも重なった山並み・・・ |
ネバリノギラン:キンコウカ科(ユリ科) ネバリノギラン属 |
イブキボウフウかな?セリ科 セリ科の花の判別にはいつも困っている |
ミヤマホツツジ:ツツジ科 風当たりの強い所では、背丈が20cm程と低いが そうでないところでは1mにもなる |
稜線に出た 右折すれば聖岳方面 左折すれば茶臼岳方面 |
稜線から、上河内岳・聖岳方面を望む |
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コバノコゴメグサかな?:ハマウツボ科 (ゴマノハグサ科)コゴメグサ属 南アルプスに分布するのは、 このコバノコゴメグサだって 「ミヤマコゴメグサ」との判別は、お手上げ〜 |
タカネバラ:バラ科 茶臼岳直下の岩場に咲いていた 最盛期は過ぎ、実ができ始めていた |
茶臼岳 この丸い串団子型標識は、八ヶ岳にもあった |
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茶臼岳山頂から、これから進む方向の山を望む どれが光岳?? |
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ミツバオウレン:キンポウゲ科 |
キバナコマノツメ:スミレ科 |
仁田池 |
こんな木道が以後何度も出てきたが 湿地とか湿原ではなく乾いていた |
ハクサンシャクナゲ:ツツジ科 背が低く、キバナシャクナゲか?と思ったが、花色にピンクが入っていたので、ハクサンシャクナゲとした |
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ずっと向こうの稜線に、赤い屋根の建物が並んでいるのが見えた 山を削った道路らしきものも見える どこだろう?? |
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水たまりと木道 |
この景色(上河内岳・聖岳など)、 翌日にはガスで何も見えなかった |
あれえ〜っ、昨日登り始めた畑薙ダムだ! |
喜望峰に到着 ここから展望が少なくなり、 暗い樹林の中の道が多くなった |
セリバシオガマ:ゴマノハグサ科 |
たらたら道はのんびり歩ける |
ミヤマバイケイソウ:ユリ科 |
大きな岩・・・こんな場所は少ない |
オサバグサ:ケシ科 花はほとんど終わり、実ができていた |
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シラタマノキ:ツツジ科 これは、花 実は、まさにシラタマ(白玉)となる |
ええ〜っ、あの山を登る〜?? あれが、易老岳? |
まだまだ先は長い 11:40 午後3時までに光小屋に着かないと、予約してあっても夕食は提供されない そのための夕食材料・ガス・コンロ・コッフェルは持ってきている |
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マルバダケブキ:キク科 葉も花も大きいので、よく目立つ |
ミヤマバイケイソウの群落 あちこちにこんな群落があったが、 花が咲いているのは少なかった |
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シロバナノヘビイチゴ:バラ科 |
シダの道もいいねえ 酸素が多そうで |
易老岳に到着 12:30 少し奥まった所に三角点があった ここから2時間半で光小屋に着く・・・と地図は語っているが、無理だろうなあ・・・ 休憩時間を入れれば、15時までには着きそうもない ま、マイペースで行こうっと 結局、お昼は、 茶臼小屋で購入したリンゴジュースの紙パックと 非常食用に持ってきた「ブラックサンダー」というチョコレート菓子1個のみ あとは、スポーツ飲料の粉末を溶かした水と ココナッツキャンデー2個 たったこれだけで、光小屋まで歩けてしまった!(これには自分でも驚いた) わずかなエネルギーでも口に入れていれば、空腹感を覚えることなく行動できる ・・・つまり、日ごろ溜め込んでおいた脂肪を使っているのだろう・・・と思いながら、歩いていた |
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コイチヨウラン:ラン科コイチヨウラン属 暗い樹林の中、いつものように、左右に目を配って歩いていると・・・ 背丈10cm程、花色が薄黄色の小さな花が群生しているのに目が留まった ランの花に似ているが、花茎の下の根元を見ても葉っぱが見当たらない??? 帰ってから、図鑑で「ラン科」を調べると、あった〜 『葉は1個が根生・長さ1.5〜3cm・幅1〜2.5cmの広卵型』・・・と 画像をアップにして、よくよく見ると、それらしき(はっきりは分からないが)葉っぱが写っている 必ずしも、花茎の下にぴったりくっついて葉があるわけではないような気がするなあ・・・?? 今までの数ある山行の中で、初めて出会った花 |
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三吉ガレ |
イワオトギリ:オトギリソウ科 このコースには、とても多い |
マルバイチャクソウかな?:ツツジ科 株はたくさんあったが、よくよく見ると どれも花びらが傷んでいた 最盛期は過ぎたらしい |
三吉平への下り |
三吉平 14:00着 じめっとした広場 |
どこでも歩けそうな踏み跡が付いているが 一応赤テープに従う |
三吉平から、静高平までは ゴーロのきつい登り道 樹林帯は虫がブンブンと飛び回って いつまでもくっついてくる (元の自分の巣に帰れないのではないかと心配するほど) それに飛び回るだけならいいが、刺す虫もいる 耳が痛痒いので手をやると 血も出ていたので、「ムヒ」をつけた ついでに両耳や首の辺りにもつけたら てきめんに虫が寄ってこなくなった 以後、樹林の中に入ったら、 「ムヒ」をたっぷりつけることにした 稜線は風が吹くので、虫の心配は必要なかった |
「静高平」って、どう読むのだろうと思って調べた 『旧制静岡高等学校山岳部が センジヶ原の東端で野営したことを記念に、 その場所が「静高平」と名付けられた』・・・とか では、「しずこうだいら」という読み方でいいのかなあ? |
いつまで続くのだろう、この登り |
サンリンソウかな?:キンポウゲ科 あれ?ニリンソウかな?と思ったが、 なんとなく雰囲気が違っていた |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 蕾がいっぱ〜い! 疲れているが、 こんなにたくさんあっては見逃すわけにはいかない パチリ |
ミヤマミミナグサ:ナデシコ科 花びらがたくさん裂けている 今回初出番なので、パチリ |
静高平に到着〜 15:20 今までのつらい登りは、この素敵な場所に来るためだったんだね! 水は音を立てて流れ、トリカブトが群生 タオルマフラーを水に浸して汗を拭く つめた〜い! |
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水場も2ヶ所 パイプの先からドードーと流れている ひしゃくも添えつけてあったので、ゴクリ 生き返る〜 少なくなったペットボトルに注ぎ足し、自炊用にと持ってきたペチャンコ水筒にも汲んだ |
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「イザルケ岳」は天気が良ければ展望の良い山だとか 今日はガスで真っ白 明日にかけよう |
木道が続くが、出口はガスで見えす |
光小屋が見えた 後で分かったが、右の建物はトイレ |
光小屋到着 15:50 |
光小屋の中 今日はまあ、ゆとりがあった 隣が空いていたので気楽 |
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自炊用の道具と缶ビール 16:20 日頃家では飲まないのに、山で汗をたっぷりかくと 辛い登りのあとの楽しみとなる 小屋に着いたらまず冷たいビールを飲もう〜を励みに歩く 乾燥米のピラフに、鮭フレークを入れる たんぱく質と塩味がプラスされて、なかなか美味しい |
光小屋から少し上がった所で 17:10 富士山が見える方向だが、ガスで無理 |