南アルプス縦走 10日間 |
畑薙ダム〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川中岳〜 烏帽子岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原 |
イワインチン クロユリ |
●場 所 | 静岡県 |
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●今日登った山の標高標高 | 大沢岳:2819.4m 赤石岳:3120.1m 小赤石岳:3081m 荒川中岳:3083.2m |
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●山行日 | 2015年7月31日(金) 6日目 |
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●コース& コースタイム |
百間洞山の家 大沢岳 百間洞山の家 百間平 赤石岳トラバース トラバース終わり 赤石岳避難小屋 赤石岳 椹島分岐 小赤石岳 小赤石岳の肩 大聖寺平 荒川小屋水場 標柱 鹿ネット入口 鹿ネット出口 前岳分岐 中岳 中岳避難小屋 |
5:20発 7:20 8:15 9:55〜10:05 10:50 11:20 12:25〜12:40 12:50 13:10 13:25 13:40 14:20〜14:30 15:05〜15:15 16:00 16:30 16:50 17:25 17:35 17:40着 |
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周辺地図はこちら |
6日目 百間洞山の家〜大沢岳往復〜赤石岳〜荒川小屋〜中岳避難小屋
百間洞山の家の朝食 ほうれんそうの炒め物・1.5個分はありそうな炒り卵・人参が嬉しかった お弁当を頼むと、「昼頃には荒川小屋に着くのでそこで食べたら・・・」とアドバイス 冷たいおにぎりより(以前はちらし寿司だったが、今はおにぎりだって)暖かいものの方がいいので お弁当は無しとした |
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5:20発 沢沿いに上流へ |
カラマツソウ:キンポウゲ科 沢沿いにたくさん咲いていた |
テント場へ行く道があり、 単独の男性の姿があったので テントのすぐそばを通るのをためらって 黄色い字で「大沢」と書かれた方向を選んだのが間違いの元 「大沢」というのは、「大沢岳へ」という意味だったとは 間違いに気づいて引き返して、やっと分かった 「大沢」というのは、沢の名前で、 沢沿いにしばらく行ってから赤石岳へと続くのかと 勘違いしていた |
こんな岩ガレを延々と登って・・・→ (登った所が「百阨ス」だろうと思っていた) |
→ ハイマツ帯になって・・・→ |
→ 急な山並みが見えて (あれが地図にある「気持ちのいい尾根歩き」??) と思いながらも前進して・・・→ |
→ なんで昨日登った聖岳が近づいてくる??と 変に思いながら・・・→ |
→ 右下がすっぱり切れ込んだ縁を登って・・・→ |
後ろを振り返って歩いた跡を確かめた (「百阨ス」という名前にしては狭かったな・・・ 標識は朽ちて無くなったのかも・・・)な〜んて 勝手に想像していた |
→ 山頂標識にたどり着いた 7:20 大沢岳?聞いたことがある 百間洞山の家へ行く際、稜線伝いに行く山の名だ! と、ここで初めて勘違いに気づき、愕然! 地図で位置を確かめ、自分の馬鹿さ加減にあきれ すぐさま下山開始 下りに1時間はかかるそうだが、 (慌てない・慌てない…こんな時に事故を起こす・・・) と、心に言い聞かせて慎重に下山 |
上の方から見下ろしたとき、 妙な場所が見えたが、テント場だと後で分かった |
ここもテント場 ここは通った(小屋からずいぶん遠い!) 「テント場の中を通って」・・・に間違いはなかったが そのテント場の場所が違っていた・・・というわけ |
百間洞山の家に到着 8:15 約3時間のロス! さて、仕切り直し でも、「赤石岳へ」の標識や赤ペンキに出会っていない 仕方なく、小屋番さんに声をかけた 「テント場を右へ」だったが、それは地図で分かっている 「標識はあるはず」・・・だって 通ってきたテント場には無かったが、もう一度トライしてみる |
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橋を渡って・・・→ |
→ 渡った所の足元の岩に (朝、テントのすぐそばを通るのをためらった場所だった) 黄色のペンキで薄く「赤石」とあった ちょうど、私が「大沢」の文字を選んだ上方 なあ〜んだ!! もっと注意していれば良かったのに!! 以後、間違うような場所はなかった |
「百間洞山の家」の赤い屋根が見下ろせる |
この薄れた文字・・・ 南アルプスは整備に乗り気ではないよう・・・ |
登りの途中、振り返ってみる 一番左の山が、多分「中盛丸山」 左から3つ目が「大沢岳」らしい あ〜あ・・・ |
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岩ガレの道は、大沢岳と同じ |
ウサギギク:キク科 |
ここが「百間平」らしい 広々とした場所 前方の山が赤石岳だね |
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「百間平」の新しい標識 (古いのはもうちょっと手前にあった) 9:55 |
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ミヤマホツツジ:ツツジ科 |
ハクサンフウロ:フウロソウ科科 珍しく固まって咲いていたのでパチリ |
後ろに、昨日登った聖岳がぼんやり あの雪渓に見覚えがある |
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こっちは、荒川岳 あの稜線に今日の宿「中岳避難小屋」がある うへ〜 なんて遠いのおおおお〜 |
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赤石岳は、最初トラバースするんだ・・・(トラバース道が見える) (15年前の記憶は、この辺りすっぽり抜けてしまっている) |
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近づくと、もっとはっきりしてきた |
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ザレの狭い道かと思ったら、岩ガレでかなり幅が広い |
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トラバースは終わり、ここから赤石岳への登りになる 11:20 |
イワツメクサ:ナデシコ科 礫地に咲くのは、こんな花だけ |
あの上まで登れば、山頂が見えるかも・・・ |
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トウヤクリンドウ:リンドウ科 |
チシマギキョウ:キキョウ科 |
オンタデ:タデ科 今回初めての出会い |
ガスが薄くなった時、赤石岳避難小屋が見えた |
ミネズオウ:ツツジ科 咲き残り |
赤石岳避難小屋 12:25 ちょうどお昼時、ここで何かおなかに入れようと思い、 立ち寄る カップヌードルなるものを注文 お湯を入れてもらって、 「タイマーが鳴ったら出来上がり」・・・とタイマーつき ついでにおいしそうなリンゴジュース缶も (たまにはスポーツ飲料と違う味も飲みたい) 疲れた体と胃には、つるつるっと入るものがいい カップヌードルのお世話をしてくださった男性から、 「どこから来たの?」 「百間洞です」 「えっ?」(あまりに遅いので驚きの声…と思う) 「恥ずかしながら大沢岳に登ってきました」 (間違えて登った・・・は飲み込んで) 「大沢岳も喜んでいるだろう」だって |
赤石岳山頂 12:50 15分もランチ休憩をしたので、元気が出てきた |
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赤石岳からの下り 後ろを振り返る ガスが出てきたので展望ははっきりしないが、涼しくなるので私は嬉しい |
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紫色 チシマギキョウ:キキョウ科 白色 タカネツメクサ:ナデシコ科 |
椹島への下降点 この標識も字が薄れてしまっている |
前方が、小赤石岳? |
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チシマギキョウ:キキョウ科 この辺り、多い |
小赤石岳 13:25 |
コバノコゴメグサかな?:ハマウツボ科 (ゴマノハグサ科) |
オンタデ:タデ科 受粉して実ができると赤くなる(これは雌株) 雌雄異株なので、雄株は白いまま |
これが下降点の印らしい (「小赤石岳の肩」かな?) |
チシマギキョウ:キキョウ科 何度も会いますね〜 |
あの平らな所が、「大聖寺平」かな? 荒川小屋へ行く右上がりのトラバース道も見える |
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どんどん下って・・・→ |
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→ 大聖寺平に到着 14:20 ほんの近くに2つの「大聖寺平」の標識 |
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荒川小屋へのトラバースの始まり〜 |
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キバナシャクナゲ:ツツジ科 今頃キバナシャクナゲが群生? 雪が遅くまで残っていたせいかも・・・ |
樹林の中のトラバース道 |
荒川小屋が見えた 右に離れた所にあるのはトイレ |
荒川小屋へは行かずに、水場へ直行 15:05 以前と同じ場所に水が流れていた ぺちゃんこ水筒600CC2本と ペットボトルの少なくなった分を満タンにして、すぐ出発 地図上では、ここから1時間35分で 中岳避難小屋に着く・・・と ま、2時間かかるだろう・・・と見当を付ける |
賑やかな荒川小屋を横目に見て、出発 畑薙ダムから同じコースを歩いてきたテント泊の男性は、 ここと高山裏避難小屋に泊まる予定・・・と聞いていた もしかして会えるかなとは思っていたが 小屋前の人だかりまで探す気にならなくて 先を急いだ 私はどうしても今日、中岳避難小屋に泊まらないと 次の日「三伏峠」まで行けないので 結局ここから別行動となった 彼はその後、熊の平小屋〜農鳥小屋〜下山となり、 私より1日後の8/5に帰宅したと 後日メールで知った |
タカネマツムシソウ:マツムシソウ科 この辺り、多かった |
荒川小屋を下に見て、ひたすら歩く |
ミヤマシシウドかな?:セリ科 急いでいても、花があれば見過ごすわけにはいかない |
ミネウスユキソウ:キク科 |
オヤマリンドウ:リンドウ科 |
山頂は、あの尾根のどこか?にしては、時間的に近すぎる・・・ 結局、あの尾根の向こうには、また登りが待っていた 見えないだけだった) |
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ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科 |
水場(「涸れていることが多い」・・・という水場) チョロチョロくらいは流れていたので 先程濡らすのを忘れていた バンダナとタオルマフラーを水に浸した これですっきりした! |
イワインチン:キク科 ここで初めて出会った 株も多かった |
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コバノコゴメグサかな?:ゴマノハグサ科 おなじみの顔 |
ハクサンフウロ:フウロソウ科 これもおなじみ |
タカネコウリンカ:キク科 これもおなじみ |
標柱 地点名は無いが、 トラバースは終わり、ここから登りになる |
ウラジロタデかな?:タデ科 |
ハクサンチドリ:ラン科 これはお久しぶり〜 |
タカネヤハズハハコ:キク科 これもお久しぶり〜 |
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鹿ネット 出入口があって、「開けたら必ず閉めてください」の注意書き お邪魔しま〜す・・・と、中へ入る 16:30 |
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ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 ネットの中に入ると・・・中はお花畑 |
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クロユリ:ユリ科 クロユリがどっさり しかし、白山には負ける |
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ネットの中のお花畑-1 黄色・・・ シナノキンバイやミヤマキンポウゲ 白色・・・ハクサンイチゲ |
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ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科 |
イワベンケイ:ベンケイソウ科 |
ネットの中のお花畑-2 黄色・・・ シナノキンバイやミヤマキンポウゲ 白色・・・ハクサンイチゲ |
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ネットの中のお花畑-3 黄色・・・ シナノキンバイやミヤマキンポウゲ 白色・・・セリ科の花 |
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鹿ネットの出口 16:50 花を見て写真を撮って、20分後に出口 |
チシマギキョウ:キキョウ科 鹿ネットを出たからといって ぐんと花が減ったというわけではなかった |
稜線の分岐標識 明日はここを左方向へ 今日は右折して中岳避難小屋へ |
荒川中岳山頂 17:35 |
中岳避難小屋到着 17:40 今日の行動時間12時間20分 歩けるもんだね・・・ 私の足 痛くもならずによく歩いたこと! レトルトカレーもカップヌードルも売り切れ 袋入りラーメンはある・・・と それで結構です まず、ビールを飲んでから(外の景色を眺めながらは最高!) 落ち着いたところで、袋入りラーメンを作ってもらった 汁も中身も全部おなかに入った |
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18:45 隣の悪沢岳が赤く染まった 私の足で往復約2時間 明日も行程は長いので、見るだけ 大沢岳へ行かなかったら、この悪沢岳に登っていた・・・ね |
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満月と富士山 すご〜い!! 稜線の小屋に止まった甲斐があった |
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こちらは、塩見岳や間ノ岳方面だって ・・・・・・・・・ 寝室は2階 必要なものだけを持って垂直の梯子を上る 2階に電気なし お客は、10名足らず 広々とした場所で休むことができた 敷布団代わりのシュラフ2枚 布団代わりの毛布3枚 暑いくらいだった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 夜中トイレへ立ったが、雲もガスも出ず、ずっと満月が見えていた |