南アルプス縦走 10日間 |
畑薙ダム〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒川中岳〜 烏帽子岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原 |
ミヤマダイモンジソウ |
●場 所 | 静岡県 |
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●今日登った山の標高 | 荒川中岳:3083.2m 荒川前岳:3068m 板屋岳:2646m 小河内岳:2801.6m 烏帽子岳:2726m |
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●山行日 | 2015年8月1日(土) 7日目 |
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●コース& コースタイム |
中岳避難小屋 中岳 荒川小屋分岐 森林限界 水場 高山裏避難小屋 板屋岳 瀬戸沢の頭 小河内岳 烏帽子岳 三伏峠小屋 |
5:20発 5:30 5:35 7:15 8:35〜8:50 9:20 11:00 11:35〜12:00 14:15 15:55 16:45 |
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周辺地図はこちら |
7日目 中岳避難小屋〜高山裏避難小屋〜小河内岳〜烏帽子岳〜三伏峠小屋
4:40 雲海の上に富士山 何とも端正な姿・・・ |
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満月も、まだ中岳の上に残っている |
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黒いシルエットは、塩見岳・仙丈ケ岳・間ノ岳方面 |
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ずっと遠くに見えるのは、北アルプスか? 「槍」のとんがりらしきものも見える |
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4:54 だんだん明るくなってきた |
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4:00に電気が点くかと思ったが、2階に電気は無し 5:00から朝食とのことで、昨日と同じ袋入りラーメンを作ってもらったが、 今日は、半分食べるのが精いっぱい・・・ゴミを作ってしまって申し訳ない・・・ 5:20 出発 |
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北アルプス方面 その後ろの山は、御嶽? ザレた茶色の筋が目印 |
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5:25 手前は、塩見岳へつながる稜線 そして、その後ろの左に仙丈ケ岳 右端は、間ノ岳か? |
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5:27 すっかり明るくなった 昨日歩いてきた赤石岳方面 |
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再び中岳に到着 5:30 |
荒川小屋下降点 昨日はここを登ってきた |
遠くに、荒川前岳山頂標識がぽつんと見える |
荒川前岳山頂 5:40 さて、ここからが一番の難所らしい 百間洞で同室だったパーティーから 「狭い・ザレで滑りやすい下り・左右は切り立った崖」・・・と 何度も聞かされた とにかく一歩一歩確実に…と思って出発 |
うへ〜!あの崖の縁を歩くのか・・・と思ったら違っていた 登山道は、危険な場所を避けて右折していた |
じゃあ、あの崖か?・・・でもなかった 確かに、狭くて、ザレの下りで滑りやすく、 両側は切れている場所はあったが もっと怖い所が待っているに違いない…と思い 脇目もふらず、写真も撮らずで通過してしまった (で、一番の難所の写真は無し・・・!) |
今日は、三伏峠小屋までのロングコース あの、尾根をずう〜っと歩いていくんだ・・・ 中央やや上に、とんがり帽子のような山があるが、烏帽子岳のよう 烏帽子岳から下った所に、三伏峠はある |
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危険地帯を過ぎると待っていたのは 長いジグザグの下り いつまで下ればいいの〜〜 |
タカネヒゴタイ:キク科 |
最初はザレの小さな石だったが、 下るにつれ大きめの石になった 小さいのはずるっと足を取られやすいが 大きくなると安定してくるので気が楽 ずう〜っと下に白い標識が見えた あそこがどうやら森林限界らしい |
ザレ・ガレ場は終わって、樹林帯の始まり〜 7:15 |
ミヤマカラマツ:キンポウゲ科 |
オオヒョウタンボク:スイカズラ科 この樹林帯、右も左もこの木が多かった |
コマガタケスグリかな?スグリ科 |
ちょっとした鎖場 8:00 |
エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 |
高山裏避難小屋の手前にあった水場 地図にはないが、15年前にもちゃんとあった 『高山裏で泊りの方は此処で水を汲んで行く方が楽』 と書いてあるほど |
クロクモソウ:ユキノシタ科 水場付近に咲いていた |
カイタカラコウかな?:キク科 これも、水場付近に |
ミヤマダイモンジソウ:ユキノシタ科 これも、水場付近に 「大」の字に似ていることからの命名だが、下の2枚の花びらが特に長い その長さにもいろいろあって、短めのもの、長めのもの、切れ込みのあるもの等があった 咲いたばかりの雄しべの葯が、薄ピンク! 前後誰も居ないので、水場で、顔も髪も洗い、歯磨きもした 髪を洗っていると、あまりの冷たさに頭が痛くなり、早々に切り上げた 帽子もバンダナもタオルマフラーも水で洗い、さっぱりさせた 帽子は、水切りをしないでそのまま被ると涼しくて気持ちいい〜 |
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キソチドリ:ラン科 |
タカネグンナイフウロ:フウロソウ科 |
コフタバラン:ラン科 左 全体の様子 右 花のアップ 「小二葉蘭」・・・『三角状の腎形の葉2枚が茎の中程に向き合って付くことからの命名』だって |
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キバナイカリソウ:メギ科 咲き残り 花期は4〜5月 |
高山裏避難小屋に到着 9:20 ちょうど小屋番さんが顔を出したので 「小屋と一緒に撮ってもいいですか?」とお願いすると 「いいよ〜」の返事 「ちょうど髭を剃ったばかり」・・・だって 裏は、素晴らしいお花畑!! |
ここをクリックすると大きく見えます |
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これがその素晴らしいお花畑 規模は小さいが、密度が高い 黄色・・・マルバダケブキやタカネコウリンカ 白色・・・セリ科の大型の花 紫色・・・タカネグンナイフウロやミソガワソウ |
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マルバダケブキの間を通る |
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はるか向こうの稜線にガレ場が見える(「三角ハゲ」と名前を付けた) あそこまで行くのだろうか・・・・?? |
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マルバダケブキ:キク科 こんな群生地がいくつもあった |
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左のとんがり山は、烏帽子岳かな? ガレ場がいくつもある これが三角ハゲかな? |
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キオン:キク科 咲き始めたばかり |
トモエシオガマ:ゴマノハグサ科 |
こんなザレ場も、ざら |
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タカネマツムシソウ:マツムシソウ科 |
板屋岳 11:00 はっきりしたピークでもなく、展望もない |
ヤマブsキショウマかな?:バラ科 |
ゴゼンタチバナ:ミズキ科 たくさん並んでいたので、パチリ |
タカネグンナイフウロ:フウロソウ科 白花は珍しい 花粉もまだ新しいので、咲いたばかり |
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地図には「瀬戸沢ノ頭」とあるが、ここだろうか? 11:35〜12:00 ちょうどおなかも空いたので、ここでランチ休憩 中岳避難小屋でもらったお湯(200円)にスキムミルクを溶かし、 フルツグラノーラを注ぎ込んで食べるお手軽ランチ 水分と一緒なので、するするっとおなかに入る そして、フリーズドライの豚汁 うん、おいしい |
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クルマユリ:ユリ科 |
ヒメシャジンかな?:キキョウ科 今回初めての出会い |
トウヤクリンドウ:リンドウ科 |
樹林の中をだらだら歩いて・・・→ |
→ マルバダケブキの中を歩いて・・・→ 遠くで雷の音 近づいて来れば、小河内避難小屋泊まりも考えたが、幸いどこかへ行ってしまった |
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→ 稜線に出て、小河内岳に到着 14:15 |
山頂直下には、小河内岳避難小屋 |
地図を見ると、「前河内岳:2784m」がある いったん下ってまた登る あ〜あ・・・、もしかして前方の山?? |
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トウヤクリンドウ:リンドウ科 この花、たいていは中開が精いっぱい 花が開いて中が覗けるって、滅多にない |
タカネシオガマ:ハマウツボ科(ゴマノハグサ科) |
やっぱりあの山を登らなければならない あれが、前河内岳か? 「前河内岳」の標識が見当たらず、いつの間にか下りになって、また登り始めた |
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おや、またライチョウに出会った 草の種をプチッ、プチッと食べる音まで聞こえてきた 驚かせないで、そっと通過 |
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烏帽子岳に到着 15:55 結局、「前河内岳」がどこかを確認できないまま 烏帽子岳まで来てしまった ここを下れば三伏峠小屋 地図では40分とある |
タカネナデシコ:ナデシコ科 |
鹿ネットがここにも ネットの中は、タカネマツムシソウがい〜っぱい |
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手造りの転落防止柵(?) ここから右折する |
ネットとネットの間に登山道 こちらのネットの向こうは、イブキトラノオの群生 |
小屋へと続く道 |
ここが塩見岳への分岐 翌日、ここまで戻って左折した |
テント場の賑わい |
三伏峠小屋に到着 16:45 今日の行動時間 11時間25分!! 歩けるもんだね〜 マイペースで花を見ながら写真を撮りながらの ストレスフリーのおかげだろうね、きっと まず宿泊手続き 17:00前に到着したので夕食も提供される 15年前より広く、きれいになって ゆとりがあった 着替えをして、ビールを持って食堂へ |
以前は、三伏峠小屋はカレーで有名だったが、今はこんなに各種盛り合わせ かなりのボリュームだったので、天ぷらと蕎麦はどうしてもおなかに入らなかった ビールも半分は飲めなかった |