ガンジャラ峠 5130mを越えて

        秋のランタン谷

 


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10日目 10月5日(日)             
  
ヤクカルカ(4095m)~タルケギャン(2600m)へ
  
                  2010年7月15日~7月28日 夏のランタン谷は こちら
 
5:43
5:30頃から明るくなり始めた
顔だけ出して様子を伺うと、日の出はまだだった
テントのファスナーを開けておくと寒いので
外へ出るのは止めた


 5:47  朝食はテントまで宅配
おかげで、シュラフに足を入れたまま
食べることができた
お粥・味噌汁・パンケーキ・野菜・福神漬け・漬物等
いつものように完食~
今日はパックランチを持って
ロッジのあるタルケギャンへ下山
キッチンスタッフも、昼食を作らなくていいので
早く下山できる利点がある


 6:00  もうすぐ日の出


 
 6:11  朝日がテントを照らす  今日もいい天気


 
6:17  出発


 
 6:33  左手に見える山並み
昨日、夕焼けで見た山々だが、朝は逆光でぼんやり・・・


 
 6:44  山が白くなってきた


 
 6:49  後ろを振り返ると・・・岩山と氷河がきれいに見えた


 
 6:57  後ろに見える山は、ナヤカンガ(5844m)かな?


 
 7:00  タルチョの張ってあるところが峠で、
またその向こうには道が続いているんだね
下山のはずだが、何度もアップダウンがあり、歩いても歩いても山の中だった


 
 7:08  左手に山並みがきれいに見える


 
 7:09  上の画像の右の方を、ぐっと引き寄せてみた


 
 7:14  峠に到着~  タルチョのお出迎え


 
 7:17  ずっと下に集落が見えた
あそこまで下りるのだろうかと思ったが、まだまだ
この集落は山の中腹にあった
↓ ↓ ↓ 
集落の拡大
 


 
 7:22  さっき越えた峠を振り返る  もうポーター達が追いついた


   
リンドウ科の花
今日のコースが一番、この花が多かった



ユキノシタ科の花
黄色い蛍光色の花
また会ったね!
 これは右側の山並み  ゴサインクンド(ヒンドゥー教の聖地だって)に通じる・・・と


   
キク科かな?
地面にへばりついたように紫色の花を咲かせていた
頭花の直径1・5cm程


バラ科の葉
日陰なので、霜がびっしりついていた


 
 キク科の花
花は皆、首が垂れていた
萼には長い毛がいっぱい


 8:12  ここまで下りると、シャクナゲの木が現れた


 
1
 
2

3

4
 
5
 リンドウ科の花
また会ったね!   でも、今までのリンドウと少々感じが違う
1・4  花冠の外側にくっきりした筋がない
3  花冠の中にくっきりした筋がない
5  葉っぱの形が違う
↓  ↓  ↓  
今までのリンドウ
 
1

2
 
3
今までのリンドウは、
1  花冠の外側にくっきりした筋がある
2  花冠の中にもくっきりした筋がある
3  葉っぱの形が細い
・・・・・・・・・・・・・
やっぱり違うリンドウ科の花だと思う


 
 8:21  右側のゴサインクンド方面の山並み  今まで見えなかった山が見えてきた


 
 8:26  どんどん歩くと、山が見える角度が違ってくる(これは左手の山)


 
 8:26  素晴らしい好天で、立ち止まってはシャッターを押す(これも左手の山)


 
 8:30  斜面が崩れている箇所があった  冷や冷やしながら通過


 
 8:43  右手のゴサインクンド方面の山並み  今まで山に隠れていた右端の山が見えてきた


   
タデ科の花
紅葉していたのはこの花の実
日陰なので、花がまだ残っていた


 8:56  シャクナゲのトンネルになった



   
トリカブトの仲間:キンポウゲ科
今までのトリカブトより、色が濃い  樹林の中に咲いていた


 
 黄色い花と白い山


 
キク科の花
よく似ているが、違う花


   
   
リンドウ科の花
群生しているところもあり、あちこちで何度も何度も見かけた


ラン科の花
左  花色が濃いが、葉の形は同じなので同じ仲間だと思う
右  タルケギャンに近い所に咲いていた


セリ科の実かな?
放射状に出ている形が面白くてパチリ  緑色の実も可愛い


 
遠くの山の上にストゥーバが見えた
またあの山を登るの?・・・と思ったが
登りはせず、下の方をトラバースした


シオガマギクの仲間:ゴマノハグサ科
一つの花柄に一つの花をつける


メギ科の実かな?
長い棘がある長丸の実
この実も、麓に近づくとともに多くなった


ツツジ科の実
「アオモノ」または「アオタマ」と命名した実



   
   
9:50  シャクナゲ林に入った
苔のいっぱいついた木と、赤っぽい木があったが、どれもシャクナゲのようだった
老木には苔が生え(苔の上にはシダまで着生していた)、若木は木肌が赤っぽくてつるつるしていた
春には素晴らしい景観になるだろう


  
 10:09  山の上のストゥーバには登らなかったが、きつい登りはある
その途中で後ろを振り返ると・・・雲が出て山を隠し始めていた


   
 シソ科の花
さわやかなミントの香りがする


   
 キンポウゲ科の花



タデ科の花
また会えたね!   標高が低くなったんだ


   
ラン科の花
薄暗い樹林の中に咲いていた


   
 どちらも赤い実だが、左は長い棘がある長丸の実  メギ科かな?
右は、ノバラの仲間の実  バラ科
先端が丸くなっている



1

2
 
3

4

5
リンドウ科の花
あれ~?? このリンドウとさっき上の方で見たリンドウと違うよね!
2・3  花冠の中にくっきり筋が見える
4  花冠の外側にもくっきりした筋がある
5  葉っぱが細い
今回のコース全般でいうと、この「筋ありリンドウ」の方が多かった


   
サクラソウ科の花
下るにつれ、花の種類が冷えてきた


   
 キク科の花
左  背丈15cm程   よく会うね!
右  背丈  60~7おcm程  鮮やかな黄色


 
 11:35  どんどん下る
火事があったのだろうか、焼け焦げたような木(立ち枯れかな?)の間を下る


   
   
   
キキョウ科かな?
面白いつる性の花を見つけた  花の直径8ミリ程
毛むくじゃらのぷくっと膨れた先から花が咲いている


   
 ユキノシタ科の花
また会ったね!  黄色い蛍光色の花


キンポウゲ科の実
花が咲いていないかと探したがなかった
センニンソウのような羽毛のある実だった


   
 メギ科かな?
また会ったね! 長い棘がある長丸の実


 キク科の花
また会ったね!


 
 12:37  タルチョが見えた~
もしかして登山口の印?・・・と思ったら、まだまだだった  がっくり


   
ノイチゴの仲間:バラ科
下を向いて咲く花  おいしそうな赤い実 (もちろん味見・・・甘酸っぱくて○)


   
 マメ科の花
紫色の花は、日本ではないが、
ネパールでは普通にある


 メギ科かな?
棘のある長丸の実が、大株になっていた


   
   
12:44  タルチョが見えた~  幟りのようなタルチョも
今度こそ、登山口…と思ったら、やっぱりそうだった
ガイドのチェデン・ボテさんも待っていてくれた  ここに間違いない!
と、勇んで広い道路に出た (すぐロッジのある集落に着くと、その時は考えていた)


  
12:51  新しい立派な石畳の道・・・だが膝に響く
もうここまでで6時間半歩いた足には、固い道はつらい


   
 13:06  キッチンスタッフとポーターが休んでいた
彼らは、いつも、私が追いつきそうになると出発する
私は休まずに歩く
休んでも、水分をとる5分間ほどだけ
休むより、ゆっくり歩いた方が疲れない


 フウロソウ科の花
フウロソウは久しぶり~



   
キツネノマゴ科の花
この花も久しぶり~  標高が低くなってきたんだ・・・  (タルケギャンの標高は2600m)
4095mのヤクカルカから2600mまで下りるんだから、約1500m下るわけ


   
ツリフネソウ科の花
この花も久しぶり~


   
 13:20
左  久しぶりに谷川の水に出会った  靴とストックの先を洗った
右  畑のような風景なので、この石の階段を少し下ったら集落になるかと思ったが、甘かった・・・


   
 シオガマギクの仲間の花
背の高い「ミツバシオガマ」は久しぶり~


つる性で赤い実が生っていたが
つるが毛むくじゃらで食欲はわかなかった
   
キク科の花
今までに見てきた花と少し違う新顔
 ヒカゲノカズラ科
日本のヒカゲノカズラとそっくりだが、全体に大きい


   
 13:49  土の道になって、少し歩きやすくなった


 13:57  家の屋根が見えた~
人もたくさんいたので
てっきり、ポーター達だ…
もうすぐだ・・・と思ったが、まだまだ


  
   
リンドウ科の花
花の直径6~7ミリ程の小さな花  紫色は蜜腺らしい


   
アセビに似ている:ツツジ科
もう集落はすぐそこ


ブルーベリーに似ている:ツツジ科
ムラサキ色の実がたくさん生っていた


   
 キンシバイの仲間:オトギリソウ科
金糸梅(キンシバイ)
日本では園芸店で売っている


上の紫色の実とは違う実



   
ノイチゴの仲間:バラ科
たくさん生っていたので
後ろから追いついてきた男性にあげようと、採集した
すぐ手のひらいっぱいになった
この辺りの子どもは食べないのだろうか??


ガイドのラージさんと、男性
どっちへ曲がるのかな?と見ていたら、
まっすぐの道へ入っていった
さっき、上から見下ろした、
屋根がたくさんあって人だかりがしていたのは
左のような気がしたのだが・・??


   
 14:23  ラージさんたちの後を追いかけたが
イチゴを採っているうちに見失った
勘を頼りに歩いていると、
家々の裏の迷路のような細い道に入り込んでしまった
犬にほえられ、それを避けようと歩いていたら
ひょいと立派な建物の横に出た
そして、さっきまでラージさんと一緒にいた男性が
座って休んでいた
あれれ?ラージさんは?と聞くと
私を探しに行ったらしい
あれま・・・
しばらく待っても戻ってこなかったので
ポーター達が歩いて行ったという方向を教えてもらって
先にロッジへ行くことにした


 休憩していた横に立っていたストゥーバ





   
 タルチョの下をくぐって、
角を曲がって・・・→




14:37
・・・→ ロッジの庭でキッチンスタッフの姿を見つけた
小さな木橋を渡って到着~
出発してから8時間20分
約2000mを下ってきた
「登山口」と思った所から1時間53分!


   
 ロッジの正面
ここは芝生が張ってあり、「糞」の心配がないので
ポーター達は裸足で歩いていた
ロッジの中も、履き物を脱ぐように言われた


 14:42  ラージさんと、浅原さんが到着~





   
 すでに、スタッフたちは洗濯が終わって
着替えもして、さっぱりしていた




 My room
いつものようにベッドとマットレスだけ
シュラフを出して、湿気を逃がしておく
シュラフの上は、インナーシーツ2組
1組はシュラフとセットでレンタルしている
もう1組は、愛用の山小屋シーツ
ここは標高が低いので
山小屋シーツとシュラフでOK
手前の赤い袋は、
着替えなどを入れて作った枕
右にある青いバッグは、ダッフルバッグ


   
日差しが強いので、ソーラーランタンの充電中
とても明るく、キッチンでも有効だったし、夜中のテント周りの明かりとりとしても役立った
ポーターたちは芝生の上でサッカーゲーム


   
 18:13  ダイニングでくつろぐ
ここのロッジのダイニングを借りた
ロッジならビールが飲める・・・と楽しみにしていたので
早速夕食前にもらった
(といっても1本は飲めないので半分ずつ)


夕食は天ぷらそば
ちゃんと、大根おろしに生姜まで添えてある
お祭りなので、チキンはご法度だそうで無し
いいよいいよ~ 明日はカトマンズだもの


 
   
 ガイドとポーター達も一緒にくつろぐ


   
18:41  最後の締めは、ケーキ~~
待ってました~ 甘いものに飢えていたので期待していた!
今回は手が込んでいる・・・ガーレさんの傑作!  中が3色に色づけされていた
甘すぎずあっさりした味で、私は3切れも食べてしまった!


   
   
19:10  夕食の後は、お別れ会
今回は踊りはなし  静かにお礼の挨拶を交わし、「ボーナス」を手渡すのみ
ゲストは4名なのでたくさんは集まらないが、大変な峠越えを支えてくれたスタッフたちに感謝!感謝!


   
単独参加の男性は、登山やトレッキングの後に、ザックにサインをしてもらうのが恒例とか
今回はラージさんが書くことになった
彼のザックには、メラピーク(6654m)を登った時のガイドのサインもある
60代後半だったと聞いた
・・・・・・・・・・・・
明日はバスで下山の予定  ザックの中身も、服装もそのつもりで準備しておいたのだが・・・



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