ガンジャラ峠 5130mを越えて

        秋のランタン谷

 


 1日目  2日目  3日目  4日目
 5日目  6日目  7日目  8日目
 9日目   10日目  11日目  12・13・14日目
 全行程      

6日目 10月1日(水)             
  
キャンジンゴンパ(3800m)~キャジョンリ(4200m)~(4400m)~キャンジンゴンパ(3800m)  高度順応へ
  
              2010年7月15日~7月28日 夏のランタン谷は こちら

 今日の天気はどうかな?と、部屋のカーテンを開けると、山が白く見えた!   5:30
急いで、服を着込んで、カメラを持って外へ出た
ロッジの裏から白い山が見えた!
左にある手前の黒い山の奥は、ランタンリルン7227m(山頂は雲に隠れているが・・・)
その右 ごつごつした山は、キムシュン6781m



 
 5:57  ランタンリルンの頂上にかかった雲が赤くなった



 
 6:19  白い雲が出てきて、青空が少なくなった



 
 6:40  手前の黒い山に陽が当たってきた



 
 これは、ロッジの表側から見た山  5:45
ガンチェンポ6387m  とんがりが目印



 
 5:58  ガンチェンポの山頂に輝く雲



 
 5:38  これは、ガンチェンポの右側に見える山 ポンゲンドプク5930m
日が当たるのが遅い場所



 
 6:21  左の方:キムシュン6781m  右の方:ユブラ6264m



 
 6:07  これは、ダイニングの屋根のずう~っと上に見えるナヤカンガ5844m
陽が当たると真っ白な雪山になった



 
 6:20  キッチン小屋(緑色)のずう~っと上に見える白い山(右の方)が、ナヤカンガ5844mと
その左にあるゴツゴツ岩のもっと左にある白い山の間の峠が、ガンジャラ峠5130mだって
明日はその峠を越して向こう側に行く予定



 
6:48  手前の山にも陽が当たった



カメラを持っているすぐそばを歩くヤクの親子




 あの尖った山が
今日、高度順応に登る山 キャジョンリ
地図には4773mとあるが、4200m位らしい



   
ロッジの裏、左の方に茶色の岩山がそびえる
その後ろにランタンリルン7227m
(今は雲に隠れて見えず)



ダイニングで朝食の用意
ストーブの上にあるのは、ご飯と汁物の鍋
ご飯は圧力釜で炊いたあと、
この鍋に5人分入れてある



朝食
トースト・炒り卵・キャベツのキムチ和え
大根の漬物・きゅうり・梅干し・汁物・お粥
今日も体調は良し  完食できた



キッチン小屋




7:35出発
ランチは帰ってきてからの予定


少し登ると、ヘリコプターが見えた
周りにいるのは大人と子供
どうしたのだろう?



キキョウ科
朝露にぐっしょり濡れていた



 
 
エーデルワイスの仲間:キク科
た~くさん、あった



キャンジンゴンパの集落
我々の泊まっているロッジは、一番外れに見えた




リンドウ科の花
下を向いている花が多かったが
これは珍しく横向き



遠くに、ポンゲンドプク5930m
白く見えるのは、氷河から流れてくる川



高度が上がるとともに
キャンジンゴンパの集落が小さくなった



キャジョンリ4200mを目指す  時々見上げるが、なかなか近づかない・・・
(左のとんがった山)



後続の3名と浅原さんたちを見下ろす
ゆっくりマイペースだが休まないので、いつの間にか前を歩くことになっている



   
   
   
   
リンドウ科の花
花の直径1cmちょっと
青色の雄しべがきれい

黒と赤の大きめの虫が花に潜り込んでいたが、このリンドウ科の花が好きらしい
あちこちで潜り込んでいるのを見かけた

薄青の花と、白色の花があった



 
ユキノシタ科の花
黄色い花は少ない



キク科の花
このキク科は、低い所でも高い所でもよく見かけた



   
   
 リンドウ科の花
大型で、外側に横縞模様・内側に斑点のあるリンドウ  長径2cm程
咲いたばかりの花の雄しべが集まっているのは、日本のリンドウと同じ
この花にも、黒と赤の大きめの虫が花に潜り込んでいた



   
 キキョウ科の花
花の直径1cm程  花の中央に刷毛がある  薄紫色
昨日キャンジンゴンパの手前で見たキキョウ科の花は↓刷毛はあるが、もう少し青みがかっていた




   
 あの崖の上が、キャジョンリのピーク



ポンゲンドプク5930mが間近に見えてきた
氷河から流れてくる川も下の方になった



   
 鞍部に到着~  9:07
山の反対側が見えた!
ランタンリルン7227mなどの高い山は雲の中
氷河の下半分は見える
山頂はもうすぐ



 鞍部から、山頂と反対側のピークを望む
帰りは、そのピーク(4400m)への稜線を歩いて
キャンジンゴンパへ戻ることになっている



   
 山頂到着~  4200m 9:10
1時間35分の登りだった
彼はガイドのRAJ
(ラージェと発音すると、
違うと言って何度も訂正されたが
結局合格点はもらえなかった)
この綴りは、メモ帳に書いてもらっていた

4名のゲストのうち、3名は浅原さんと一緒
私は1人で先を歩くので、
彼が私の専属ガイドのようになった
今日のような短いコースは、
何にも持っていない軽装(つまり手ぶら)
裏山の散策…といったところか



 山頂からー1
くねくねと流れる川
夏に来た時は、これらの景色は全く見えなかった
今回は展望が期待できそうなので、楽しみ!!



  
 山頂からー2
ガスの中から垣間見る氷河



 
 山頂からー3
ランタンリルンの反対側の山 ポンゲンドプク5930m



 
 山頂からー4
一瞬、ランタンリルンが見えた!(左のとんがり)
でも、本当の山頂は、もう少し右にあるって



   
 山頂からー5
鳥の大群  鳴き声で気が付いた
ヒマラヤを超えるんだろうか




 山頂からー6
これは「キバシカラス」だって
嘴が黄色いカラス・・・という意味
鳴き声は日本の烏と違っていた
そんな名前で嘴の黄色いカラスは
ピレネーにもいたっけ



   
 全員揃ったところで、集合写真
この山を初めて登るというポーターも1人ついてきたが
彼の足元はサンダル
やっぱり裏山の散策気分



 次のピーク4400mに向けて出発  9:40



   
 左の斜面下を覗くと、薄青色をした氷河湖
やっぱり、稜線は雲の中で高度感が分からず


 キキョウ科とリンドウ科の花
4200mの稜線に咲いていた



 
 さっきまでいたキャジョンリを振り返る
後ろのごつごつしたピーク



   
 イブキトラノオの仲間:タデ科
夏はこの辺り一面に咲いていた



 リンドウ科の花
守備範囲が広い  こんな高さにも咲いている



 
もうこんなに登ってきた
さっきまでいたキャジョンリを振り返る  一番奥がそのピーク
左右の展望を眺めながらのマイペース
登りは苦しいが、景色がつらさを半減してくれる



   
 ガイドのラージさんは、スタスタと登っていって
私が近づくのを待っていて
またスタスタと登っていく
息切れもしない
私は一足ごとにスースー・ハーハーと
声を出して深呼吸
(さぞうるさかっただろう・・・)



 4400mピーク
ピークや峠には、
万国旗のようなタルチョが必ずある
タルチョの色は、
『青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、
それぞれが天・風・火・水・地すなわち五大を表現する』と
幟のように立っているものと
万国旗のように横に渡してあるものがある



   
   
   
 白いもこもこした毛のある葉っぱに、小さな黄色い花  冠毛がある種・・・何科の花だろう
この高さで初めて出会った



   
ここをクリックすると大きく見えます
 4400mピークに到着  10:28
いつも数歩前を歩くラージさんが最初に到着



 ピークから-1
すぐ目の前に、幾つもの氷河が流れ下っている



  
 ピークから-2
上半分は雲の中  残念!



   
 ピークで記念写真



   
   
   
リンドウ科の花
4400mピークを過ぎると、群生するリンドウが増えた
雄しべが集まっている花・少し雌しべが出てきた花・雌しべの先が開いている花・・・と、開花日もさまざま
日本のリンドウも同じように変化していく
キキョウ科も混じりこんでいる



   
   
   
葉っぱは雪が積もったかのように白く、花はドライフラワーのよう
キク科の花だろうか?  この高さになって初めて出会った



  
 稜線歩きはここまで  11:05
ここから、右の谷へ下る(これは左の谷で下りる道はなし)



   
 リンドウ科の花
喉の隠れるサンプクリンドウに似た花

   
 リンドウ科の花
こっちは白いリンドウ



   
キキョウ科
今までのキキョウ科の花とは違う・・・と、浅原さん



   
 ナデシコ科の花
浅原さんが言うには、珍しい花なんだって



  
 キャンジンゴンパ目指してどんどん下る



   
   
  
リンドウ科の花
またまた出会った!  黄色いタンポポのような花と同居も



 
 キャンジンゴンパが見えた



   
 キャンジンゴンパに到着  12:30




 ロッジの前には、新顔のトレッカーや子供たちがいた
時刻も早い・天気もいい・・・
そうだ!洗濯しよう!とたらいと洗面器を借りて
水場で服2枚・ガーゼマフラー2枚・帽子を洗った
ネパール風洗濯は、洗った物を絞らない
水が垂れるまま、べたっと岩の上に置く
私はしっかり絞って、ロープに洗濯ばさみで止めた
(ハンガーは、風が強いので不向き)



 
 ランチは、天ぷらそば・きゅうり・ソーセージ  13:00
暖かいダイニングで、ぽかぽかと温まりながらしっかり食べた



   
 ロッジの子ども達
小さくても立派な働き手
左の女の子は、
泊まったロッジに働きに来ていた「サラミラ」
食器やなべ洗いから、掃除、ストーブ焚きなど
くるくるとよく働く
いつもにこにこして愛嬌があるのは天性のもの
目が合うとにこっと微笑む
浅原さんは、「ネパール版おしん」だと言っていた



 今日はスタッフの出番はなし
庭の片隅でトランプ(博打?)を楽しんでいた



   
 ロッジのおかみさん
浅原さんは、
このおかみさんの代わりを務めることもできるって
学生時代ここで働いて以来の付き合いとか



 夕食  18:05
卵どんぶり・味噌汁・春雨の炒め物
キュウリ・キャベツ・餃子と盛りだくさん
すべて完食~=元気な証拠




  次のページへ

  海外の山のページに戻る