ガンジャラ峠 5130mを越えて

        秋のランタン谷

 


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2日目 9月27日(土)             
  
カトマンズ(1300m)~シャブルベンシ(1500m)へ
  
ニルバナ・ホテルの中庭




中庭から正面が新館  左手が本館
天気のいい日は、中庭のテーブルで朝食



朝はしっかり食べる習慣
「クロワッサン」と札に書かれていたので、あのふわっさくっとした本場のクロワッサンかと思って、
2つも欲張ってしまった
形はクロワッサンだったが、普通の固いパンだった・・・食べきれず残してしまった・・・ゴメン
ソーセージとポテトと豆は美味しかった
右の器の白いものは、ヨーグルト



ホテルの庭に咲いていたハイビスカスの仲間
黄色いのは、雄しべ  5個の丸いアンテナのような形のものが雌しべ(面白~い!!)
目の高さに咲いていたので、ぐいと引き寄せることができた



ホテルの庭に咲いていたモクレン科の花



アドベンチャー・ジオトレックの車がお迎えに来た




荷物を全部積み込む
青い樽は、浅原さんが日本から用意してきた食べ物類
赤い服が浅原さん
8:00発



途中で大型バスに乗り換え
ホテルのある狭い路地へは、
大型バスが入らないからだって

ここで、コック・ガイド・キッチンスタッフ・ポーターと
トレッキング中に必要なものすべてが積み込まれた
勿論、バスの屋根にも
黒い帽子の黒服さんは、コックのガーレさん
食事の総責任者



交通整理?おまわりさん?






シャブルベンシへの道は、
地図では「ハイウエイ」と
「メインロード」を通ることになっているが
日本の感覚とは大違い
ジグザグの道を、車がずらっと並んでいるのが見えた
止まって動かなかったり、時々ノロノロ動いたり・・・
2010年には、こんなに車が多くなかった記憶があるが
もうすぐ始まる「お祭り」のせいだろうか



シャブルベンシまで、7~8時間かかるとか







チェックポイント
こんなチェックポイントがいくつもあった




11:00  スタッフたちは、このお店で昼食
勿論ダルバート

『ネパールの代表的な家庭料理で、
ダル(daal=豆スープ)とバート(bhaat=米飯)の
合成語であり、
それにカレー味の野菜などのおかず(タルカリ)、
漬物(アツァール)の2つを加えた4つが
セットになった食事』

我々は、昨夜の日本レストランで作ってもらった
お弁当を
どこか、景色のいいところで食べるそうだ
彼らを待っている間、
おつまみにキュウリの輪切りが出た
11:25発



この大きなバスに乗ってきた




スタッフたちが昼食を食べているお店の隣は
青物屋さん
新潟の男性はここでキャベツを1個購入
それを洗って貰って、おつまみになった
(野菜の水洗いは怖いのでパス)



景色のいい場所(と聞いていたが、ただの道路わき)が、我々のランチ場所-1

その近くに、
ノボタンの仲間が咲いていた
左  花の直径4cm程で大型  黄色いくねくねしたものが雄しべらしい
右  その蕾  痛そうなトゲに守られている



 
ランチ場所-2

左  
キク科の花
右  やや小型の
ノボタンの仲間



   
ランチ場所-3

左  日本では見かけない花
右  
ラン科の花



   
 13:35  カトマンズを出発してから5時間半
ここまで順調に走ってきたところで、前方にバスやトラックが止まっていた
その右側を通り抜けようとしたところが、
どうやら、前方の道路でトラブルがあって待機しているらしいと分かった



   
バスの乗客やトラックの運転手も車から降りて、前方の道路を眺めている
浅原さんとガイド2名が現場へと歩いていくのが見えた



 
 眺めている先は、ずっと遠くのカーブ地点
道路がぬかるんでいる上に、路肩も危ない

向こう側から来る大型トラックとこちら側から行く大型トラックのすれ違いに手間取っているよう
それらを取り巻く人間も多数

どうにも動けない車は、脇へ退避させて空きを作って通過させたよう

こちら側へ来る青の車と、
向こうへ行く白と横縞の車と、黄色い幌のかかった車と、小型車数台は、無事通過したのが見えた



 
13:55  これで動ける!・・・と喜んだのは束の間

今度は、黄色と緑と白色の四角模様の車が、この坂が登れない・・・
いったん登っても、ずるずると後ずさりしてしまう

とうとうこの車も、道路脇に退避させて、なんとか動けるようになった



   
 やっとここまでやってきた2番手の車  14:53
ここでストップしてから1時間以上たった



 続々とやってきた車
すれ違う車同士の隙間が、1cmになることはザラ



   
 15:40  ドライバーも車に帰ってきた
いよいよ発進できそう



 ネパールのドライバーは、腕と度胸と押しの強さが必須
「遠慮」や「お先にどうぞ」という言葉はないのかも



   
 浅原さん・コックのガーレさん・
ガイドのラージさんたちはまだ車外にいる
泥でぬかるんだ上り下り危険地帯は、まだまだ続く




 動き出したからといっても油断できない
泥にタイヤをとられて一瞬、ぐらりと車体が傾けば、
一巻の終わり!
そんな大変な道なのに、
定期バスの屋根にはたくさんの人が乗っている!
前回のランタン谷では、浅原さんも屋根に乗っていた)

そんな箇所がまだまだ続いた
一級の危険地帯を通過したのは16時過ぎ・・・



  通過を待っている間、道路わきの花を観察
 
   
ツユクサの仲間
日本のツユクサはもっと色が濃い
タバコの仲間 
2mを超すほどの高さ



   
ツリフネソウの仲間
ネパールには、色・形・大きさ等の異なる色々なツリフネソウの仲間がある
これは大型の黄色の花  長径2cm程
右  花の入り口の真上にあるものが雄しべ



   
   
ツリフネソウの仲間
これは紫色のツリフネソウの仲間



   
キツネノマゴの仲間
左  蕾   右  花が開いた状態


 
   
ミゾソバの仲間
左  白っぽい花     右  ピンクっぽい花



   
キク科の花
蕾も可愛いが、花が開いてもまた可愛い



   
 カラマツソウの仲間
小さな花を咲かせていた



セリ科の花



 
   
タヌキモに似た花
背丈5cm程  湿っぽい場所に咲いていた



フウロソウ科
花の直径1cm程
日本のゲンノショウコにそっくり



   
 シオガマの仲間
日本のヨツバシオガマは、葉が4つずつ輪生するが
これは、葉っぱが2つずつ
「フタバシオガマ」といったところ

翌日は、葉っぱが3つずつ輪生している
「ミツバシオガマ」もあった



 ハキダメギクの仲間
日本で見かけるハキダメギクとそっくり




   
ツルニンジンの仲間-1
浅原さんが採ってきて見せてもらった
日本のツルニンジン↓と大きさ・形はよく似ているが、
「そばかすが小さくて全体に散らばっていることと、花色が白っぽい点が異なっている



   
ツルニンジンの仲間-2
左  ちょうど日本でも咲いている頃で、蕾の中を調べたことがあるので、蕾を破いてもらった
中には、雌しべを包むように雄しべが取り囲んでいた(これは同じ)
右  実の様子  黒っぽい!萼が細くて小さくて目立たない!



   
 日本のツルニンジン
左  花の中の様子   右  実の様子(立派な長い萼が残っている)



   
 16:25
ランタン・ナショナルパークへの入山許可証の
チェックポイント
コックのガーレさんと、ガイドのラージさんが手続き



これより、ランタン・ナショナルパークに入るってことね



   
迷彩服を着た軍人?がバスの上の荷物も検査



ランタン・ナショナルパークの地図 
   
 17:10  シャブルベンシに到着~
カトマンズから9時間10分!!
ドライバーの腕はかなりのもの
「サンキュー ユアー ベリーグッド ドライバー」と
お礼を言った

彼は我々と荷物を下ろしたら、
またあの一級危険地帯を通ってカトマンズへ帰るとか

夜中なので車の数は少ないだろうけれど、
真っ暗な中、泥濘の道を走るのは大変なこと!



ロッジ゙前まではバスが入らないので、
少し歩いて到着



   
ロッジ゙から集落を見上げる

 ロッジの横は、ランタン・コーラ(川)



   
早速、いつもの文房具のプレゼントが始まる

浅原さんは、滋賀県大津市の小学校2校・中学校1校と、草津市の小学校・甲南町の中学校に協力してもらって集めた
文房具(鉛筆・色鉛筆・ペン・ノート等々)を40kg!ここまで運んできた・・・と(段ボール箱数箱!)
それを、このシャブルベンシの子ども達に配る

1人何本・・・なんて、まだるっこいことはできないそうで、
握ってつかんだだけ、無くなるまで配布することになった

文房具を貰った子供たちは、今日ここへ来れなかった友達や、親戚などに分けるんだって



   
My Room
角の部屋で、大きなベッドが2つ   緑色の布が掛かっているところが出入り口
マットレスと枕が置いてあるが、枕は使わない
(枕用の袋を作ってきているので、その中に着替えの衣類などを平らに並べて入れ、自分好みの高さにしている)

シュラフと、シュラフの中に入れる木綿の袋が配られた
(日本から自分のシュラフを持って行くと、嵩張って、他の荷物が入らなくなるのでレンタルした
ここは暖かいので、その袋は使わなかったが、高度が上がって寒くなると重宝した)
その他に、いつも山小屋泊の時に使う「山小屋用シーツ」も、持ってきているので、準備は万端

ここは、電気もきているし、カメラの充電もできた
(これ以降は、電気の通じていないロッジとなるだろうと覚悟した)



  
トイレは洋式の水洗トイレ
シャワー施設もあるが、使わず



  
 夕食は1階のダイニングで  17:10
コックのガーレさんとキッチンスタッフ3名で、我々の食事と、スタッフ全員の食事を作る(らしい)
必ず汁物がついて、水分補給になっている

毎回、野菜中心の日本食が出るので、いつも完食(食欲があるのは元気な印・高山病の心配はない
・・・と聞いている)
山小屋と同じく、夕食が終われば寝るだけ(電気は貴重!)




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