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全行程 |
8日目 10月3日(金) ガンジャラ・フェディー(4200m)~ガンジャラ峠(5130m)~ケルダン(4270m)へ |
2010年7月15日~7月28日 夏のランタン谷は こちら |
5時に出発・・・と聞いていたので、 4時には起きてシュラフを片付け、持って行く荷物を点検し、テントの中で朝食を待っていた お粥など喉通りのいいものが運ばれてきた いつ出発してもいいように、靴を履いて準備万端だったが 5時では明るくないので、辺りが何とか見えるくらいになるまで待機 「行きましょう」の声でテントを出る 5:30頃 まだ、ヘッドランプがいるくらいの明るさ 浅原さんの姿を見失わないよう後についた すぐ、急な登りになった カメラで撮影できるくらいの明るさになったのが、5:45 ヘッドランプは片づけてポケットへ ポーター達もテントを撤収して登ってきた |
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前方の岩山を登るらしい 5:52 |
昨夜、雪が降った |
6:04 後ろの氷河のある山並みは、上半分雲の中 左側が切り立ったトラバース道を登る 後続の3名と浅原さんの姿が見える |
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6:17 重い荷物を持っていても、ポーター達の足は速い 何度も先を譲りながら、マイペースで登る |
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6:17 下を見ると、あんなところにキャンジンゴンパの集落が見える では、茶色の山は、キャジョンリ(4200m)・・・になる その向こうのランタンリルンは雲の中 |
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6:30 緩い傾斜に見えるが、これがなかなかきつい いつもの「スースー・ハーハー・声出し深呼吸」で登る |
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6:30 下を見ると、続々とポーター達が後に続いている 緑色の手洗いタンクを担いでいるのは、キッチンスタッフ |
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ポーターやキッチンスタッフに道を譲りながら、腰を下ろして休憩 彼らも時々荷物を下ろして休む |
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6:38 ここまで登ると、キャンジンゴンパも見えなくなった |
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6:38 登り斜面の左側の山々 うっすらと冠雪している |
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6:58 後ろを振り返ると、雲の切れ目から白い山が見えてきた!その上は青空! ぽつんとほくろのようにとんがった山があるので、ランタンリルン(7227m)か・・・・ 線を引いたように、雲がじっとしている |
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キャンジンゴンパからは ランタンリルンは雲の中で見えないんだ・・・ この高さに登ったからこそ見える景色なんだね! 6:58 |
シャクナゲとタデに積もった雪 |
7:12 もっと登ると、すご~い!! 左にランタンリルン(7227m) 右にゴツゴツ山のキムシュン(6781m)がくっきり見えてきた これは腰を下ろしてゆっくり眺めよう・・・と岩に座ってパチパチ撮った |
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7:12 左はキムシュン(6781m)、その右隣の平らな山がユブラ(6264m) 雲は漂ったままじっと動かない |
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7:12 ユブラ(6264m)の右隣は氷河(雪原?) |
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7:12 氷河(雪原)の右横の山々 |
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7:13 上の画像の中央にどっしりした山をアップしてみた シシャパンマ(8012m)らしい 十分堪能して、また登り続ける |
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7:38 岩ガラガラ地帯になった 振り返って、ランタンリルン(7227m)とキムシュン(6781m)を望む |
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7:38 そして、その右横にユブラ(6264m) |
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7:52 後ろばかり見ていたが、前方すぐ近くにナヤカンガ(5844m)がそびえていた この辺りの平らな所が、ハイキャンプ地らしい(4390m) 岩に書いてある黄色の文字は、「ヒマラヤをクリーンに保ちましょう」というような言葉だった |
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7:55 このガラガラ地帯をどんどん進む 前にいるのはガイドのラージさん 迷わないよう待っていてくれた 後にも先にも、彼以外の人影なし |
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7:58 後ろを振り返ると、見慣れない山になっていた 見る角度が違ってあれっと思ったが、左はユブラ(6264m)のよう |
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8:03 やっとポーター2名にも出会った 岩ゴロゴロ地帯はまだ続く |
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8:07 視界が開けると・・・またユブラ(6264m)と、右の方にシシャパンマ(8012m)が見えた |
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8:34 岩山が迫ってきた あれがガンジャラ峠? ・・・と思ったが、まだまだ先だった 岩の間の薄い踏み跡を探しながら、大きな岩を乗り越えながら 先を歩くポーター達の姿を探しながら、どんどん先へと進んでいく どっちへ行っていいのかはっきりせず、どっちでも行けそうな所があったので ケルン(と思ったが違っていた)を目指して歩いていると、 後ろからピューッと口笛 振り向くと、ラージさんが「This way」と言って指さしていたので軌道修正できた 必死だったので写真を撮る余裕はなし |
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9:41 ガラガラ地帯の登りになった 先を歩いているのは、ラージさん 日本でよく見かけるペンキ印なんて1つもなし ゴーキョピークへ登ったあと、レンジョパス(5340m)を越えたが、 あの峠はヤクが通る立派な道になっていた このガンジャラ峠は、ヤクも通らない、人が通るだけの道なので、踏み跡ははっきりしていない 彼は本当に分かっているのだろうか、このコースを通ったことがあるのだろうかと、一抹の不安がよぎる 浅原さんのトレッキング会社にとって、このコースは初めて・・・と聞いている とても、1人では歩けない・・・ (翌日、初めて土地の男性とすれ違ったが、彼はガンジャラ峠を越えてキャンジンゴンパまで行くと言っていた 土地勘があるから1人で歩けるんだろうなあ・・・) ガンジャラ峠は、9月と10月のみ通れる場所なんだって (翌日、単独で、ポーター1人を連れてガンジャラ峠を越えるというスイス人の女性にも出会った・・・) |
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9:50 今にも落石が起こりそうなトラバース道をポーターが歩いている ついさっき、私が歩いた所 足元を見ているのが精いっぱいで、周りを眺める余裕がなかった ザイルを持った浅原さんは、ルートを勘違いして稜線まで登ってしまった 後で降りてくるのが大変だったとか |
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9:56 休憩しながら後ろを振り返る さっきまでくっきり見えていた山々は雲に隠れ始めた こんな石・岩ごろごろ地帯をよく登ってきたものだ・・・ |
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10:13 前方の岩の取り付きで、人がなかなか動かないのが遠目に見える どうやら、あの岩の登りで苦労しているようだ ガンジャラ峠は、中央の台形型の岩の左側の鞍部 |
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10:57 やっと、その難儀している岩場の取り付き地点に着いた ザイルが垂れているのは、浅原さんが持っていたザイル ポーター達は、ザイルなしでも登ったようだが、我々ゲストの為に準備されたようだ そういえば、夏のランタンの時、川を渡るのに足を濡らさないようおんぶしてもらったこともあったっけ この画像では大した傾斜ではないが、雪が積もっていて滑るので、 安全の為、その数メートル間にザイルを張ったようである ストックを短くして、ザイルにつかまって登ろうとしたら、ラージさんがストックを持ってくれた 両手でつかんでぐいぐいと登ったら、すぐトラバースになった ただ、左は切り立った崖で狭い登山道なので注意は必要 ザイルがなくても登れるだろうが、あれば簡単に登れる ないよりまし…といったところ トラバースの箇所にもザイルがあったので片手で滑らせながら歩いてガンジャラ峠に到着~ 11:02 |
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ガンジャラ峠でー1 11:02 いつものように、タルチョがたくさん張りめぐらされていた |
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ガンジャラ峠でー2 11:09 後から来る人は大丈夫だろうか・・・と覗くと、大きな荷物を持ったポーターが後に続いていた 荷物は重いうえに横に張り出しているので、岩に押されないようにしなければならない 我々のような小さなザックではないので、何倍も大変!! 右 ポーターを拡大 |
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ガンジャラ峠でー3 11:10 遠くの山々は皆雲に隠れてしまった・・・ |
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ガンジャラ峠でー4 11:24 ゲストの他3名はどうしているだろう・・・と下を覗くと、ちょうど取り付きの手前 右 ガイドのチェデン・ボテさんとゲストの拡大 |
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ガンジャラ峠でー5 11:33 次々に到着~ |
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ガンジャラ峠でー6 11:40 ゲスト4名とガイドのチェデン・ボテさん(右端)とラージさん(青いベスト) 左2名は、ポーター キッチンスタッフや、その他のポーターはすでに下山を始めていて、いない ここで浅原さんよりパックランチをもらった(おにぎり2個・ゆで卵・リンゴ・クッキー) おにぎりとリンゴは、ガイドの2人にあげてしまった 途中で飲んだウィダーゼリー1袋と日本から持ってきたクッキー2個と飴玉2個 スポーツ飲料400cc・お茶500cc・紅茶180ccだけで、キャンプ地まで歩いたが、 よく歩けるものだと自分でも感心した (スポーツ飲料400cc・紅茶180ccのうち少々だが、 水分がなくなったと聞いたガイドやポーターにお裾分けした) 緊張していると、お腹って空かないものである ちびちび水分をとっていれば、喉も乾かないものだと思った |
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12:05 下山開始 氷河の末端のすぐそばを下りていく 岩ガラガラで、踏み跡というものはない 歩きやすそうなところを下りる |
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12:13 後ろを振り返ってみた 正面の大きな岩山の右側が、ガンジャラ峠 |
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12:26 さっきと同じ氷河だが、回り込むとつららができていた |
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12:30 広い川原のようなここは、氷河の上 黒い岩のような所で水が流れている場所に足を置いたら、すってんころり それを3回も繰り返して、手首をすりむいてしまった・・・ その黒い岩のような所が、氷河(つまり氷)だったと、後で浅原さんに聞いた |
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12:50 水が流れる川になった 氷河の水 ガスが濃くて遠くが見えない ポーター達の背中もすぐ見えなくなってしまう |
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12:54 向こう岸にポーター達が集まっているのが見えた 飛び石伝いで渡った 今日のキャンプ地はもうすぐかと思ったが、なんのなんの まだ、ずっと先だった |
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おや~、今日初めての花 キク科の花 ドライフラワーのようになっている |
お待たせ~ 全員を待ってから出発らしい |
ひときわ赤い塊が目についた マンネングサの仲間:ベンケイソウ科かな? 川原は白いサラサラの細かい砂のよう |
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13:02 出発 またガスが濃くなってきた |
こういうガラガラ地帯も氷河の末端らしい こんなケルン風の積石を目印にできるので ポーター達の姿が見えなくてもまずは安心 |
左 浅原さんが薬になるというキク科の花を見せてくれた 右 私も1つ見つけた 背丈15cm程 (根っこから引き抜いて浅原さんに渡した) |
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キク科の種 左 上と同じ仲間だが、こんな種の状態になったものは使いものにならないって 右 冠毛のある種 |
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13:18 どこまでも続く岩・石地帯 |
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13:27 こういう大きな岩は、氷河の忘れ物 氷河の流れに乗って運ばれていた岩が、氷河が溶け去った後に取り残されてしまった・・・というわけ |
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14:14 やっとガラガラ地帯を脱出して、草地に出た・・・ |
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14:20 …と思ったら、まだガラガラ地帯の名残りになった |
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14:31 久しぶりの小沢~ 夏なら、花いっぱいになりそうなところ |
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14:56 遠くにテントが見えた! 今日のキャンプ地だ! 氷河から流れてきた川は幾筋にも分かれていてまるで湿地帯 乾いていそうなところを探して歩く |
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真っ赤な花の名残りに目を惹かれた ベンケイソウの仲間 赤いのは実 |
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15:10 もうこの川を渡ればキャンプ地に着く…と思ったが 浅そうだが、流れが速い 飛び石伝いに行けそうな石が、顔を出していない あの石へ移って、それからあの石へ行けば行けそう・・・なのだが、 氷河から流れてくる水は白く濁っていて、あのさらさらの砂のようなものを運んでくるので 石に足を乗せると、つるっとしてとても滑りやすい どうしようか…と迷っていたら、キャンプ地から助っ人が現れた ラージさんやポーター達 ↓ ↓ ↓ |
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渡れない川は計3本 滑らなければ、少々水に濡れても、ささっと渡ってしまえるような川幅なのだが、つるっと滑るのが困る 石を放り込んでも流れて行ってしまうし、流れていかなくても足を置けばぐらぐらするし・・・ いくつもいくつも放り込んでやっと3本の川に飛び石が出来上がったのは、30分後 ↓ ↓ ↓ |
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15:40 やっと渡れた~!! こんな時ダブルストックは強い味方 ポーター達も次々に渡ってきた 思わず拍手 |
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16:00 後続の3名と浅原さんも、ラージさんに導かれて到着~ 3本の川の渡り方を説明したり、ストックを貸したりしていて、彼らの渡渉風景を撮ることを忘れていた・・・ 今日の行動時間 10時間半! 1000m登って1000m下った! |
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これで、やっとテントも張れる |
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17:40 夕食 寒いのでテントまで宅配~ ご飯・味噌汁(ゆで卵入り・パックランチで残していた卵も入れたので2つ!) キャベツのサラダ・コロッケ(だったかな?)・ぱりぱりせんべい) 暗いので、ヘッドランプの明かりでパチリ すべて完食~ 食料も水分も少ない中、よく歩いた私の足! 私の心臓! |