~565mの亜熱帯から、ラルキャ・ラ(ラルキャ峠)5160mを越えて~
   マナスル一周トレッキング(テント15泊)


全行程
1・2日目10/18・10/19 出国~カトマンズへ 3日目10/20 アルガートバザールへ
4日目10/21 トレッキング①ラプベシへ 5日目10/22 トレッキング②コーラベシへ
6日目10/23 トレッキング③ジャガットへ 7日目10/24 トレッキング④フェリムへ
8日目10/25 トレッキング⑤ビヒ・フェディへ 9日目10/26 トレッキング⑥ナムルーへ
10日目10/27 トレッキング⑦ローへ 11日目10/28 トレッキング⑧サマへ
 12日目10/29 サマ滞在氷河ハイキングへ 13日目10/30 トレッキング⑨ソムドゥへ 
14日目10/31 トレッキング⑩ダラムサラへ  15日目11/1 トレッキング⑪ラルキャラ~ビムタンへ 
 16日目11/2 トレッキング⑫ティリジェへ 17日目11/3 トレッキング終了ダラパニへ  
 18日目11/4 カトマンズへ移動 19・20・21日目11/5・6・7 予備日・出国・帰国 


 15日目 11/1(水)
  ダラムサラ4460m→ラルキャ・ラ5160m
                ビムタン3590m(
テント泊)

             * 青字の山名は、トレッキング終了後にパトナさんに教えてもらいました
 
 朝食  2:30
お餅が出ると聞いていたが、
いつものお粥だった・・・
 出発 3:00
体調がすぐれない横浜の男性は、
ザックを持ってもらうことになった
この後、体調不良者は3人になった
高度障害によるものらしい
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 真っ暗の中を歩くには、グループがかたまって離れないで歩くこと
離れてしまうと、自分1人分のライトの範囲しか見えないので、足元が不安になる
かたまって歩けば、前後の人のライトも照らされるので、見える範囲が広がる
しかし、若くて元気なガイドは、ついつい足が速くなってしまい。間が開く
おまけに、スタッフは、トップを歩くガイド1人のみ

ガイドは合計5人いるのだから、トレッカーの間・間に入って歩調を合わせるべきだと思うが
後片付けなどで、10人のトレッカーに1人のガイドのみ(個人ポーターのミケシュさんは数に入れられない)
何度、「スローリー」とか、「ペースを落として~」と言ったことだろう
そのうち、籾山さんもパトナさんたちガイドも合流したので、ほっと安心
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1人の女性が、「ザックが重~い」というので、アイゼンとペットボトルを、2人で分けて持つことにした
あとで、アイゼンは籾山さんのザックに入った
また、「眠い~」と言いながら足元がふらつく
睡眠導入剤でも飲んだせいかと思ったが、どうやら高度障害の1つらしい
籾山さんが、後ろにいて、ザックを持ちながら確保していた
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休憩時に「水分をとるように」と言われたので、
彼女は、ハイドレーション用のチューブから飲もうとしたところ、凍って出てこなかったので
ほの暖かい私の紅茶を進呈
体調がすぐれない男性は、ザックが手元にないので水分が取れない
またまた、私の紅茶を進呈
今日は1リットルのスポーツ飲料と450ccの紅茶をザックに入れている
多分これで何とか下山するまで持つだろうと思っていた
それに、強力な秘密兵器「小型のエネルギーゼリー」も数個持ってきているので、大丈夫!(のはず)



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 5:50  周りがぼんやり見えてきた  ちょうど氷河湖のある場所だったのでパチリ
氷が張っていたので、石を投げ入れて割れるかどうか試したかったが、私の力では湖まで届かなかった・・・
山は、
サムド・ピークだって



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 6:20  山が赤くなった!
後ろを振り返ると明けの明星も瞬いていた
こんなに立派な山なのに、
無名だって


 氷河湖と、その奥にサムド・ピーク


 ラルキャ・ピーク 左手に見える山
明るくなったころから、ふらつきも収まったとかで、籾山さんの確保は終了
その代わりに、がっしりタイプのガイド、ダウさんが
ぴったり彼女の後ろからついて、グラッとした時に確保していた
私は、彼女の前に付き、彼女の足取りに合わせてゆっくり歩くことにした
前の人がいれば、その足元だけを見て歩いていれば楽だと分かっているから


 
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7:30  バッティ(お茶屋さん)で、休憩
籾山さんがミルクティーを注文
暖かくて甘くて、おいしい~
朝食が早かったので、おなかが空いてきた
今日のランチとしてもらったお弁当から
ナッツやおにぎり(柔らかすぎ)を食べた
食べないと「シャリバテ」のようになって
歩けなくなることがあるから


8:25
まだ、ラルキャ・ラは見えない・・・



 
  こんなに立派な山なのに、無名だって  右手に見える山



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 9:40
左  平らな雪原のような所に出た  この先の左上が峠だって
右  
チョオ・ヒマールだって



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ラルキャ・ラ(5160m)に着  10:35
 10:20  あと少しがえらい


先行グループは休憩中
後続グループの姿は無し
全員そろってから集合写真を撮る・・・とのことだったが
下山の時刻が迫ってきたのだろう
全員を待たずに下山を始めることになり、
先行グループは出発
私は、後続グループを待つ
11:20頃、パトナさんと一緒に3人到着


 
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 11:35  残っていた全員、下山開始
私は、下りの安全を考えてチェーンアイゼンを着けた


ラルキャ・ラを振り返る



 1人の女性が凍結した箇所で転んだことから、他の男性2人もアイゼンを着けることになった
これで転倒は避けられるが、雪のない場所ではかえって歩き難い
いつ外すといいのか・・・の判断に困った


 
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 下山の途中で休憩  11:53
この辺りまでは、女性のトレッカー2人と籾山さんとも一緒だったが、だんだんと間が広がって、
最後のグループは3人とパトナさん・ミケシュさんの5人となった

  パトナさんは、「ポーターが1人いない」・・・と言って
再度、峠を越えて向こう側に行き、また登り返して、彼の荷物を持って降りてきた
どうするのかと心配していたら、荷物を途中に置いて、そのポーターが担いで下りることを期待していた
「登りはもうないので、下るだけならできるはず」・・・だって


 
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 もうこれ以上、アイゼンは無理・・・と思う所で外し、どんどん下った
この↑眼下に見える氷河の跡まで下りれば、後はたらたら道のよう思えた  15:12

このころから、体調のすぐれない男性の足取りがいっそう重くなり、少し歩いては休憩・・・になった

今日の宿泊地は、↑左の山の向こう側へと回り込んで、どんどん行った所・・・と聞いている
今まで一緒に行動してきたが、このままだと暗くなってしまう気がして、
別行動をとることにして別れたのが、15:45
足取りが重くなっていること、遅くなることを籾山さんに伝えなくちゃ・・・の思いで
できるだけスピードアップして、わき目も降らずに歩いた

16:00頃  キッチンスタッフのジュースの宅配に出会った
宿泊地はすぐそばかと思ったが、なんのなんの、着いてから分かったが
まだ2時間も先だった


  
 16:45  別れてから1時間たつのに、集落の屋根1つ見えない
後ろを振り返ると、真っ白な山  
ネムジュンだって


 
 17:12  前方の山裾に雲  あの雲の下に宿泊地があるのだろうか・・・と考えながら
速足で飛ばす


 
 17:16  さっきまで白かった山が赤くなった!  ネムジュン
まだ、集落が見えない


 
17:17  左手の山が輝き始めた  マナスルだって

 
 17:21  マナスルが燃えるように赤くなった!
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この頃、遠くの方に集落が見え始めた  これからまだ30分はかかりそうと予想
黄色いテントのようなものが見えるが、薄暗いので確信はなし

山も燃え尽き、ただの山になり、とうとう辺りは暗くなってしまった
ザックからヘッドライトを出す暇も惜しく、ただただ、速足で飛ばした

集落の端にある家の近くまで来たが、黄色いテントはすでに闇の中で見えない・・・
心細く歩いていると、ニマさん(多分)が「こっちだよ~」というように手招きしてくれたので直進
それでも、どのロッジか分からないので、「もみやまさ~ん」「ダウさ~ん」「ナワンさ~ん」「テンジさ~ん」と
知っている名前を連呼しながら歩いていると、一軒の家から男性が出てきて
「ジャパーニーズ?」と聞いたので「イエス、ジャパニーズ・グループ」と答えた
教えられた家に近づいて、「もみやまさ~ん」と呼ぶと、キッチンスタッフらしい男性が顔を出し
ダイニングから籾山さんを呼んでくれた

「15:45に分かれて1人で帰ってきたが、足取りが重そうだったので心配」・・・と言うと、
彼は、「ガイド達が5~6人、迎えに行っている  会わなかったか?」と聞くので
「道は上にも下にもあるから行き違ったかも」と答えた
とにかく事情が分かっているらしいので、ほっと安心して教えられたテントに入った  18:00頃

夕食は18:30と聞いたが、後から来るメンバーと一緒に食べます・・・と言って遅れてダイニング入っていた

 
  19:06   他メンバーはすでに夕食を終えていた

籾山さんから、「ガイド達が暖かい食事を運んだ」・・・と聞いたので
私も夕食を食べることにした

20:00頃、籾山さんがテントを回って、
「明日は予定より1時間遅れの7:00起床 8:00朝食  9:00出発」と触れ歩いていた
その際、「みんな帰ってきましたか?」と尋ねると肯定の返事
ああ、よかった~!と思って眠りに入った

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