スペイン巡礼路 800kmを歩く |
サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(フランス)から、 サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)へ |
39日目 6月28日(木)
【サン・ラザロ・・・サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着!!
2.0km(合計776.7km)】
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機 ⇔その他
ここをクリックすると大きく見えます |
|
今日の目的は、巡礼証明書をもらうこと 100km圏に入ったら、 1日2ヶ所でスタンプをもらわないと 証明書が発行されないとか そんな根気よく集めていなかったので 少々不安 二人よりスピードが遅いので 1時間ほど早くアルベルゲを出発 7:25発 |
8:07 カテドラル(大聖堂)に到着 昨日見学していたのは、後ろ姿だって 正面はぐるっと回った反対側 |
ここをクリックすると大きく見えます |
|
集団巡礼の生徒たちと引率の先生 |
反対側へ回り込むと、大きな広場! 8:20 |
ここをクリックすると大きく見えます |
|
これが正面から見たカテドラル(大聖堂) ボタフメイロが、11:30頃に行われるそうなので、二人はそれの見学に行く予定 私は膝が痛いので、パス *ボタフメイロ=巨大な振り香炉のこと 焚いた香を入れた後、聖堂内を振り子のように振る儀式に使われる |
|
巡礼証明書の発行には長蛇の列ができるとか それを避けるため、早めに来たのだが、 すでに列はできていた それほどの長さではないので、並んで待っていた 8:30 |
この赤い札の番号は、窓口の番号で 1から17まである 応対が終わって次の人を呼ぶ場合 この赤い札の番号が点滅して知らせてくれる |
ここをクリックすると大きく見えます |
ここをクリックすると大きく見えます |
左 この巡礼帳とパスポートを見せ、 受け付け用紙に名前、国名、県名、年齢、職業を書いて待っていると 右 すぐ、私の名前が書かれた証明書が大小2枚交付された(これは小さい方) 卒業証書のような筒に入れれば折り目も皺もできないが、 2ユーロ払ってまで嵩張る荷物を持ちたくないのでパス 受け付け用紙は、25名ほどが書ける最後の欄だったので ちらりと年齢欄を見たら、私が最高齢だった! ・・・・・・・・・・・・・・・・ 右の「証明書」をスマホで撮って子供たちに送ったところ、 スペイン語ではない(少々スペイン語をかじっている息子からの反応)・・・と ふ~ん、じゃあ、何語だろう? →→ ラテン語だった(国が違ってもラテン語は共通語なんだって) |
|
この小さな出入り口が、巡礼証明書を発行する建物の入り口 9:14 入口は狭いが、中は噴水のある中庭もあって広々としていた ・・・・・・・・・・ さあ、今日のノルマは終わった! 膝が痛いので歩きたくない 観光というわけにはいかない 近くのバルで、カフェオレとサンドイッチで朝食 友人は、これから、ボタフメイロに参加したり、日本の知人と会ったりの予定があるので 私はタクシーで、今日のアルベルゲ「セミナリオ・メノール」へ送ってもらうことにした ・・・・・・・・・・・・・ 朝食を食べながら聞いたのだが、 友人はまた、昨夜虫に刺され、今までの我慢の緒が切れたように 「早く日本に帰りたい!」と痛切な声 1回目に虫に刺されて以来、荷物全部を洗濯したり、陽に干したりしてからは 虫刺されはなくなっていた・・・と でも、刺されて赤く腫れあがった痕がなかなか治らなくて、困っていた そこへ、せっかく治りかけてきたところへ、昨夜の虫! ベッドの位置は部屋の隅の角で、壁にくっつき気味だった場所 「壁際のベッドの手すりに衣類を掛けておいたのがいけなかったのかも」 ・・・と考えられそうな原因を語っていた 今回の虫は、1回目に刺されて赤く腫れあがった虫とは違うようだった 大きなこんもりしたボタン(中に黄色い浸出液をたっぷり含んだ)を 肌にくっつけたような症状だった 見ているだけで涙が出そうになった 勿論私も、できることなら早く帰って整形外科で膝の手当てをしてもらいたい もうスペインでなすべきことは何もないのだから・・・ |
|
タクシーは石畳の道でも走る 9:40発 車内からサンティアゴの町の様子を垣間見る くねくねと町の中を走って・・・ |
|
アルベルゲ「セミナリオ・メノール」に到着 9:54 |
|
ここのアルベルゲは、神学校の中にある 受け付けはすぐ済んだが(36日目のアルベルゲで予約した) 大きくて清潔で設備が整っていて、いいことづくめだが難点もある 高台にあるので、食事はうんと下まで降りなければならない (この建物の中の食堂には、軽食や自販機はあるが) 連泊するつもりでいたが、同じベッドにいられるわけではなく、 毎日チェックアウトとチェックインがあるので落ち着かない (ここを出発するのは、7/2の予定 まだ5日もある! 列車の予約もしてある) ここを拠点にして、観光などに出かける人のために、大きなロッカーはあるが 私のように身動きが不便な者にとっては、大困り その間は、待合室で過ごすしかない |
|
食堂兼待合室 学食(学生食堂)のような雰囲気 受け付けはすぐ終わったが、チェックインは13:30から ここで待つように言われた ビールやワインなんてなし・・・ 売店も常時開いているわけではない ここは地下1階 |
神学校らしい像 |
・・・・・・・・・・・・・・・ 食堂兼待合室で待っている間に、 ラインの無料電話で、旅行会社「ウェブトラベル」に電話をした 担当の武澤さんから、「困ったらいつでも電話して」と言って名刺をもらっている 今こそ、これを使うときだと思って、「今、スペインにいる・二人ともトラブル続きで早く帰りたい ・何とか一日でも早く帰れないものか」と話した 「担当者が帰ってきたら電話させます」とのことで、いったん切って電話を待っていた 電話を待っていてもかかってこないので、メールに次のように書いて送信した 「今、スペインのサンティアゴにいます ・二人ともトラブル続きでここにまだ4日もいなくてはならないのでは困る ・何とか一日でも早く帰れないものか」と書き、次に2人の健康状態として、 私⇒「咳・鼻水・のどの痛みは3~4週間続いていて、いろいろ薬を飲んでいるがよくならない ・1週間前から膝が痛くなりタクシーを頼んでいる」 友人⇒「咳・鼻水・のどの痛みは、同じころから同じ症状・体中虫に刺されて赤く腫れあがっている ・着ているものを全部洗って乾燥させても、虫除け予防のスプレーをベッドに吹き付けても シュラフを天日に干しても変わらない・いったん収まったったかに思えたが 昨夜また顔を刺されて腫れ上がってしまった・もう我慢できない!という心境です」 「何とか早く帰れないでしょうか! お願いします! ・・・と切羽詰まった内容を書いた」 |
|
指定されたベッドルームへ 11:30頃 3階のCスペースの3052番のベッド 隣は友人たち「カミーノ家族」のベッド |
2段ベッドではなかった 明るい部屋 各ベッド一つ一つにロッカーと電気とコンセント 3階のマイベッドから、地下の待合室(食堂)まで 行ったり来たりするには 4階分の上り下りをしなければならない! |
高台から見下ろすサンティアゴの町並み |
タイサンボクのような花:モクレン科 植え込みの中に咲いていた |
この斜面を降りて行かないと バルへも行けない |
フジ棚の下を通って・・・ |
階段を一段一段降りて・・・ 勿論どこへ行くにもダブルストックを使っている アルベルゲ内の移動でも |
ハンノキの仲間:カバノキ科 |
坂を下りて、また坂を上ったところで振り返る あの建物が、アルベルゲ「セミナリオ・メノール」 |
坂を上ったところにバルがあった ここでお昼を食べよう~ |
左 ガリシアの地図 紙ナプキンに書いてあった 右 おいしそうなものはなかったが、これが一番ましな料理 勿論ビールも ・・・・・・・・・・・・・ 待っている間に、パスワードを聞いてWIFIをつなげたら 「ウェブトラベル」の担当の武澤さんからメールが入っていた 「電話番号にかけたがつながらなかった」ということと 「航空券の変更ができるかどうか調べるのでもう少し待っていて下さい」という内容だった |
|
帰りはちょっと道を変えて、アルベルゲに帰った |
|
食堂の片隅にある自販機 自販機にはいろいろタイプがあって、 すべてを使いこなすには努力がいる コインしか使えないのが難点 |
廊下・通路 |
ここも、廊下・通路 この机と椅子を使って、 早朝、友人とマドリードへ早く帰る相談をしていた 明かりは人の動きで点滅するので じっとしていると消えてしまう バンザイするように腕を大きく振ると 反応して点いてくれる |
室内洗濯物干し場 こんな場所では乾かない |
洗面所 こんなに大規模なところは初めて |
こちらは、洗面台と洗濯場 |
トイレ 男女別 |
シャワー室 男女共用 |
3階の窓から見える教会の塔 | 建物はヨの字型になっている |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アルベルゲに帰ると、「ウェブトラベル」の竹澤さんからメールが入っていた 「やっぱり電話はつながらない」と そして、「30日、マドリード発の大韓航空に空席がある・ 変更料と差額が必要だが、この時間航空会社が閉まっているので、いくらになるか確認できない ・明日の朝、日本時間9:30以降に問い合わせをする ・どちらにせよ、明日29日中にマドリードへ向かってください ・30日発の便に変更できればするということにしたい ・鉄道チケットは変更できないので放棄して、新たに購入してください マドリードへの直通は07:48と15:12があり、料金は60ユーロです ホテルの変更もしますから連絡ください」 ・・・という、細かいところまで気を遣った親切な内容だった すぐに友人に、「何とかなりそうだから早く帰ってきて~」とラインと電話とメールをしたが 応答なし・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ しばらくして、友人が帰ってきたので、今までのいきさつを話したところ 「是非是非に!」という強い希望 その旨を、「ウェブトラベル」の武澤さんにメールして手続きを進めてもらうように頼んだ 問題は、日本と7時間の差があること こちらでは17:00でも、日本では7時間をプラスした24:00となってしまう・・・ 日本時間で09:30以降ということは、こちらは真夜中の02:30!! 友人の虫刺されは朝よりもっと酷くなって腫れ上がっていた 「これからシュラフを洗ってくる」・・・と言うので、 「明日マドリードへ行くから洗わなくてもいいんじゃない?」と言ったところ 「虫を連れていきたくないから」という返事だった ・・・・・・・・・・・・ 受付で、明日から7/1まで予約しておいたベッドをキャンセルし、タクシー依頼の電話も頼んだ いよいよ帰国が現実的になった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここでちゃんとキャンセルしたのに 日本に帰ってからクレジットカ-ドをチェックしていたら、 6/30分の1972円と、7/1分の3682円が差し引かれていた 日本語受付をしてくれるという宛先 consulting@shigotoyajapangalicia.com へ メールを送ったリ、カード会社へ電話したりと手を打ったが(8/13・8/14に) 今になっても(9/8)連絡なし 同じようなことが、埼玉の男性にもあったと聞いた |
|
19:30頃 3人がそろったので、夕食に出かけることになった また、山から下りなければ レストランへも行けない |
大聖堂周辺の町並みを見るのは初めて 古い建物と彫刻が素晴らしい |
人通りはあるが、 おいしい食べ物がありそうなレストランがない |
一度入ったレストランも、出てしまった |
ここならおいしそう~と思って入った |
ちょっと変わった海の食べ物があった |
ホタテや、エビのオリーブ炒めや、マテガイのオリーブ煮⇒海の香りがしておいしかった それにおなじみのピーマンの素揚げ 3人での最後の食事…と思って気張ったが、これで精いっぱい 埼玉の男性は、まだこれから1週間ほどスペインにいて、あちこちを回る計画があるとか 翌朝、朝食の後で、彼はフィステーラという海岸で「夕日が沈むのを見てくる」といって、出発 冷静沈着、いつもガイドブック(英語版)を読んで研究していた彼には本当にお世話になった いつか、冗談交じりに、「もうガイドブック全部暗記してしまった?」と聞いたところ、 「ほとんど」の返事が返ってきた 自炊好きで、アルベルゲでフリーの食品は何があるか見極めてから スーパーへ行き、必要なものをささっと籠に入れて買い物をし、 キッチンではシェフとして腕を振るい、私たちは、その助手を務めた |